The Beach Boys/Endless Harmony Soundtrack
(TOCP-50720)


   【途中挫折必至の全曲解説

共著・浜尾 六郎/古殿 竜夫(第5期BB5エキスパート)

1. Soulful Old Man Sunshine
  (writing session excerpt)
2. Soulful Old Man Sunshine
3. Radio Concert Promo 1
4. Medley: Surfin' Safari/
   Fun Fun Fun/
   Shut Down/
   Little Deuce Coupe/
   Surfin' USA
   (live 1966)
5. Surfer Girl
   (binaural mix)
6. Help Me Rhonda
   (alternate single version)
7. Kiss Me Baby
   (stereo remix)
8. California Girls
   (stereo remix)
9. Good Vibrations
   (live)
10. Heroes & Villains
   (demo)
11. Heroes & Villains
   (live 1972)
12. God Only Knows
   (live)
13. Radio Concert Promo 2
14. Darlin'
   (live 1980)
15. Wonderful/Don't Worry Bill
   (live 1972)
16. Do It Again
   (early version)
17. Break Away
   (demo)
18. Sail Plane Song
19. Loop De Loop
20. Barbara
21. 'Til I Die
   (alternate mix)
22. Long Promised Road
  (live 1972)
23. All Alone
24. Brian's Back
25. Endless Harmony

9. Good Vibrations(Live-1968 Rehearsal)
70年に公式ライブ・アルバム「Live In London」が発表されていますが、これはその時(68年12月)のリハーサル音源。「Live In London」は実況っぽさがとてもよく伝わってくるアルバムですが、手拍子やら歓声でともすればうるさい。

純粋にライブ演奏を堪能するならこれでしょう(ただその歓声がないせいで今度はエンディングがちと寂しい)。しかしリハーサルの落ち着いた、そしてホールのライブ感のある演奏を聴くことができます。

この頃は本国アメリカでの人気がどん底で、イギリスやヨーロッパといった外国へ活路を求めていたせいもあるのか、かなり入念にリハーサルを行っていたようです。そしてこの複雑な構成の曲にも慣れてきたせいか、かなり安定した感があります。なるほど当時イギリスでビートルズを凌ぐほどの人気を得ていただけのことはあります。

今だにCMなどで使用され、あまりにスタンダード化しているので僕らは感覚がすっかりマヒしていますが、この曲の構成とかハーモニー、複雑なんだよなあ。今のポップス界でもここまでの曲ってあまりないような気がするんですが。それを60年代にNo.1ヒットさせ、ライブでも演ってたんだから、相当画期的なことだったでしょうね。

(古殿竜夫/99.5.22.)

 




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