14.Darlin'(Live-1980)
'67年「Wild Honey」収録。 この時期以降のカールの台頭ってのは、最近ではよく語られるテーマではあるけれど、結構ブライアンの才能の影で気付きがたいものがあった。 「Smile」の残骸を世に出してしまった「Smiley Smile」の後、ブライアンはご存じの通りで、デニスはお姉ちゃんとお薬で遊びほうけ、従兄弟のお兄ちゃんは偉そうなことばかり云って才能もない。 そんな身内がどうしようもない中、実質カールがバンドを建て直し、引っ 張っていたわけで、そんな姿を思うと何ともけなげで涙ぐましくもある。
大袈裟かな。まぁ単に伸びゆく自分の才能が面白くてたまらなかっただけかもしれんが。

これはブライアン作の楽曲であるけれど、この青さも残しつつの力強い声が実に気持ちよい。「Wild Honey」ではスティービー・ワンダーのカバー 「I Was Made To Love Her」の唄声も要チェック。原曲よりかっこいいっす。

今回収録は'80年のネブワースライブから。この時のネブワースってZEPも出 てたよな・・・いやいや失礼。
いやぁ、かっこいいわ。カールは実にソウルフル。しかし'80年だろ。バンドも バリバリ現役。すごい迫力っす。 私自身、正直まだBB5のライブバンドとしての魅力に気付いてなかった ところがあったのだけれど、まさに猛反省。精進足らず。 (98.10.12)