25. Endless Harmony
唯一オフィシャルアルバムからの音源。'80年「Keepin' The Summer Alive」より。
当時のマネージャーだったジャック・ライリーとの確執から一時脱退していたブルース・ジョンストンの復帰作で、脱退時期に作った「Ten Years Harmony」をBB5用に書き直したもの。

「Surf's Up」収録の「Disney Girl」に代表されるように、ブルースの作るバラードには定評があるが、どうもこれは個人的に苦手。 「Disney Girl」がカールの楽曲と共に「Surf's Up」という一歩間違えば陰鬱になってしまうアルバムに華を持たせることに成功しているのに対して、この曲には軽さが無いとでも云おうか、甘さに湿度が多すぎるような気がするのだ。

「Keepin' The Summer Alive」に於いても、他の収録曲が「夏と海と女の子のBB5が帰って来た！」 を合い言葉に軽快なナンバーが多い中で明らかに浮いてしまっている気がする。「せっかくブルースが復帰土産で作ったんだし・・・」と入れるところに困ってB面ラストに持ってきたのでは、というのは深読みか。そういえばこのアルバムでも最後に入ってるな。

しかし、今回のアルバムのタイトルにされているわけで、映像版ドキュメンタリーの方ではこの曲に特別な意味が持たされていたりして。そこがちょっと気になる。 (98.10.13)