98.2.12.Up!!
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'97年私の5枚

 

 


石垣 窓(フリーボ)

1.CAR WHEELS ON A GRAVEL ROAD/LUCINDA WILLIAMS
(1998 Mercury)

今年聴いた洋楽新譜のベスト1。米南部出身女性S.S.W.の新作。俺は70年代が好きなわけじゃなく、こういう生き生きとしたバンド・サウンドが好きなんだと改めて認識した次第。フリーボの今後にも重要な示唆を与えた一枚ですな。南部ロックの底力恐るべし。チャーリー・セクストン参加という「クリテツ」的話題もあるでよ!いいギター弾いてんだ、これが。ビックリ。



2.JUBILATION/THE BAND
(1998 River North)

とか言いつつ、やっぱコレは好きですよ(笑)。今年はジンタの影響もあって、改めてザ・バンドの偉大さに感服つかまつった一年でした。こうして新譜が聴けるだけで幸せ。内容もいいよ。
ザ・バンドの作品中もっともアコースティックな一枚かも知れない。



3.COMPLIMENTS/JERRY GARCIA
(1974 GREATFUL DEAD RECORDS)

ガルシアのソロは実は初体験だったのですが、最高だよ、これ。
まあ、デッドと大差ないっちゃあそうなんですが、バックがバックに徹してる分、ガルシア先生の歌とギターの魅力が全開かつ全快。全曲カバーで直球なコードの曲が多いだけに、唯一無二のギターの個性が一層伝わります。必要にせまられてないのに、自主的にコピーしたのなんて何年ぶりだろうか。



4.メウ・フィミ/ロー・ボルジェス
(1997 ボンバ)

空前のマイ・ブームだった昨年ほどではないにしろ、今年もブラジルものはよく聴いた。これはミナス・ジェライス州出身の男性S.S.W.の10年ぶりの新作。
パンデイロ(皮の張ったタンバリン)超人マルコス・スザーノ他豪華バック陣による素晴らしいサウンドが、アメリカ人では恐らく絶対思いつかないような、一風変わったフォーキーな楽曲を彩ってます。歌は正直あんまり上手くないんだけど、ポルトガル語の美しい響きと相まって、豊かな詩情を醸し出してる。特にカエターノ・ヴェローゾとのデュエット曲のとろけるような美しさは絶品。



5.ウルル/ジェシ・エド・デイビス
(1972 ATCO/east west japan)

今年随分とお世話になった「名盤探検隊」および「カントリーロックの逆襲」シリーズを代表して。1.で書いたバンド・サウンドって意味ではこの辺のレコードは、はっきり言って全部素晴らしいわけで、今年のように一斉に再発されると、勢い買い込んで、結果いささか持て余してしまった感もある。もったいない話だが。しかし、その中でも「胸に迫る」感という意味でとびぬけてるわけです。ジェシ師は。



1月25日発売の「インディーズ・マガジン」に日本のインディーズベスト5というのを書いたので、洋楽で作ってみました。以前からの愛聴盤を入れると収拾がつかないので、今年入手した中からセレクト。

他に特筆するものを挙げると、「日本のインディーズ」「洋楽」どっちにも当てはまらず選外になってしまったが、羅針盤、Phewとのデュオ、ボアダムス、ROVO、リリースはなかったがライヴが最高だった想い出波止場、と山本精一ワークスにはやられっぱなしの一年。

ゆらゆら帝国の大躍進も、昔からのファンとしては興奮しました。
洋楽新譜ではベック、エリオット・スミス、トータスなど新しい系の人にもいいのはあったんだけど、やっぱそれほどはのめりこまなかった。

ちなみに、インディーズ・マガジンに書いたのは、

「高橋敏幸/エレクトリック娑婆世界」
「ジンタ/何処へ帰る」
「渚にて/太陽の世界」
「エコエコ・サイクルズ/ pixy」
「ラブクライ/コスモス・デッド」
「村上ゴンゾ/小さな笑い声」


ジンタの素晴らしいレコードの制作に立ち会えて、通い詰めたライヴで体験した素晴らしきパブロック体験は今年の最高の財産です。

痛恨の事件はヒップゲローの活動停止。玉川裕高さんの新バンド「コモンビル」を来年は全力で応援したいです。


◆毎度お世話様のフリーボイシガキさん。ふと考えると遠くに行ってしまった感じですが、でもやっぱり「学生時代の先輩」ってのがしっくりきたりします。
'99年のご活躍も期待しております!
                            (遁レコ)


 




(C)TONSEI RECORDS