小池実/Joe Lane and the Crew、Dummy Records
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web/Dummy
Records
■FILA BRAZILIA / A TOUCH OF CLOTH
(TRITONE: T001)
1999年に仕事で本人達に会い、いろいろとお話をした数日後に彼等の当時のディスコ グラフィー全作品を送ってきたという非常に律儀な人たち。その時にはそれぞれ一度
ずつパッと聴いただけで放っておいたのですが、2001年になって思い出したかのよう に聴いてみたらハマりました。安眠できます。ジャケの絵が好き。
■The Erguner Brothers / スーフィーの神秘の笛
(ビクター: VICG-60313)
9月11日の悲劇を受けて、イスラム教というものは果たしてあれほど暴力的なものな のか?という疑問を解消するべくちょこっと勉強した中で発見した一枚。半音と半音
の間の音(微分音)の作用でよく眠れます。
■Pascal Roge / RAVEL: FAVOURITE PIANO WORKS
(LONDON: POCL-5094)
ことしの前半によく聴いた一枚。これを耳コピすると「よく働いたなぁ、オレの脳み そ」って感じになりますが、そう思うのは一曲目の『夜のガスパール』だけて、あと
は寝てしまいます。
■坂本龍一&ダンスリー
/ エンド・オブ・エイシア
(DENON: COCO-7077)
これは昔からよく聴いていた一枚ですが、特に2001年はよく聴きました。白眉なのは 坂本龍一の曲ではなく、中世〜ルネサンス期の音楽です。現代の感覚で聴くと少々奇
異なところがありますが、そこが良さなんですね。電子音が一切無いので心地よく眠 れます。
■Steve
Reich / Music for 18 Musicians
(ECM NEW SERIES 1129: 78118-21129-2)
ミニマルの王様スティーブ・ライヒです。10年ぐらい前に来日した時に公演を見まし たが、レコードを買うほど当時は心酔してませんでした。この一枚はあるときにちょっ
とした出来心で買ったものですが、今年の安眠大賞作品です。このCDは約1時間のコ ンテンツですが、曲数は一曲だけです。
【総括】
ここ数年、意識的に音楽を聴くということは家ではあまりやらず、いちばん聴いてい るのは眠る時です。上に挙げました5枚はそういった、「安眠のための5枚」となり
ます。多くがクラシック、民俗音楽で一枚だけ電子音のあるものです。仕事柄、電子 音に接している分、家ではその反動でそうではない音楽を所望するのでしょう。(2001.12.9)