2002.5.19.up
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潤一郎31000
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THANK YOU MUSIC

初めましてこんにちは。
ほとんど通りすがりの者でございますが、暫くお付き合い下さい。
一応、世間的には「マーガレットズロース(勝手に)応援隊長」となっております。
よろしくお願い致します。


■田辺マモル「ビューティフル・サンデー」「今が最高!」
(共にカセット、品番なし)

 今年の僕にとっての最大の幸福のひとつが田辺マモルさんを知ったことでした。
 ずっと活動を続けてる田辺さんですが、本当に今まで何で聴いてなかったのかと大変
後悔をしました。こんなことは滅多にないことですよ。
 去年の田辺さんは比較的、地下(インディーズな)音楽活動をしていました。それが良いことなのかは分かりません。
 しかし、不思議な事に去年は田辺さんのようにある程度メジャーと距離をとりながら、自分の音楽の原点(のようなもの)をじっくりと見つめていた人が多かったような気がします。
 ライブ会場と通販のみで販売されていた、このテープもそんな2001年の田辺さんがそのまま記録されています。もしかすると、2001年の音楽シーンそのものの記録かもしれません。
 まあ、日本の音楽シーンにどれだけの衝撃をもたらせたかは僕の知るところではありませんが、少なくとも僕にカセットデッキを急いで買いに走らせた、という衝動をもたらせたのは確かです。
 (なんと今春再びメジャーよりCDリリースだそうです!)


■V.A./bonjour hawaii
(boncd‐004)
■V.A./山内雄喜プレゼンツ ハワイ音楽物語
(RICE OSR-405)

 さて、名曲”ハワイの詩”を歌ったのは田辺マモルさんですが、それとは関係無く僕の中では空前のハワイブーム到来!の一年でありました。
 そもそも初めて”ハワイアン”を意識したのは、SANDIIのアルバムを聴いてからです。それも別に”ハワイアン”が好きというよりもSANDIIが好きだからといった程度でした。
 ”夏だし”とBGM代わりに接するのが、関の山だったところが、何故か去年はそれだけで終わらなかったのです。秋になっても冬が来ても、まだ聴いているのです。
 そんな中でよく耳にし、尚且つ勉強させてもらったのが、この2枚のCDになります。
 「bonjour 〜」は”現代”の、山内さんのは”過去から現代”の「ハワイアン」を聴く事ができます。
 やたらと”ハワイアン、ハワイアン”とうるさいですが、実はこの2枚、ハワイアンなど全く興味を持ってない、そんな人にお薦めです。
 誰の頭の中にも存在してる妙な価値観や偏見がひっくり返ること請け合いでして。だいたい海外旅行もしたことなければ、急にハワイ大好きになったばかりのハワイ初心者の僕が言うのですから。
 (余談になりますが、秋になっても冬になっても性懲りも無く”ハワイ”を聴いていたら、なんと「bonjour hawaii」を「雪のハワイ」をイメージしてパードン木村がリミックスした「FROZEN HAWAII」というアルバムが先ごろ発売されました!)


■関口和之&砂山オールスターズ/World Hits!? of SouthernAllStars
(Victor VICL−60796)

 さてさて、夏といえばサザン。サザンです。
 特にサザンオールスターズに愛着などない僕が何故このアルバムを?
 深い理由はないんです。好きなペティブーカやノアルイズが参加してるなあ、とか、気持ちいいかなあ、とか。でも、これはヤラレタ!と思いましたね。まんまと深みにはまってしまいました。
 まず楽しいし、気持ちいいですよ。曲は全て耳に馴染んでるサザンの有名曲だし。コンセプトも世界各国のバンドがサザンをカバーしたらどうなるかという音の世界一周旅行。
 ワールドミュージック通を気取って聴くということもできますね。
 でも、それだけでは終わらないのです。
 「プログレ」というジャンルがありました。かつて。
 で、「プログレ」というのがその言葉本来の意味で有効だとしたら、このCDはプログレです。
 関口さん(サザンの)はそんな事微塵も意識してないかもしれないだろうし、このCDをプログレなんて言う人は他にいないかもしれませんけど。でも、2001年におけるプログレだったのです、僕には。
 例えば、熱心なサザンのファンはこのCDをどう受け止めるのでしょうかね?”代表曲”ばかりをカバーするってのは、ある意味冒険です。危険です。
 また「音の世界一周旅行」と書きましたが、厳密に言えば全て「〜風」でして、パロディに近いと思うのです。大真面目な冗談でないのでしょうか、これは。
 事実どこかで読んだファンの声みたいなところで、「”みんなのうた”を歌ってる女性ボーカル(ペティブーカの事です)はふざけないでもっと真面目に歌って欲しい。これは大切な歌なんだから。」とありました。
 先程の「大真面目な冗談」がこのCDの基本コンセプトだとしたら、そのような意見は本末転倒ですが、きっと代表的な声でもあるのでしょうね。
 別に「音楽とは?」などと眉間に皺をよせながら聴かずとも充分に楽しめるのが、このCDの素晴らしいところですが、実は「大真面目な冗談」ほど人を感動させるものはないんだって事を証明してくれたCDでもあります。


■はじめにきよし/いえ
(ゴクロウ本舗 GOHK‐2001)

 さてさてさて!
 プログレです。
 はじめにきよしのメンバーである新谷キヨシさんはかつて「プログレ」を演奏してたそうです。それこそ鍵盤を何段も積み重ねたりして。で、そういった時代を経て、現在のシンプルな世界に辿り着いたとか。
 ギターとピアニカ、時にのこぎりを交えて演奏される音楽。帯には「お気楽鼻歌風景ミュージック」て書いてます。
 このシンプルな音楽の向こう側に実は深い深い世界が広がってるのではないか?と推理するのも一興でしょう。しかし、最近の僕はシンプルなものを如何にシンプルに受け取れるかという事を心がけております。
 「大真面目な冗談」は言葉を変えて言えば、「真摯」ってことですよ。多分。
 思えば、高校時代に「プログレ」という言葉の難しさに何か高尚なものを勝手に感じて、一人で偉くなった気がしておりました。そういった反動かどうかは分かりませんけれど。
 実は何が「プログレ(=進歩的?)」なのかは誰も知らないところにあったのでしょう。
 ”雨”は文句無しに2001年の名曲大賞。今年初めてライブを体験して偉く感激しました。


■あがた森魚/佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど
(KITTY MME UMCK-1069)

 さてさてさて、さて。
 「プログレ」などと銘打って実に底の浅い音楽も横行してるわけですが、あがたさんは幸いな事に永遠に意味不明です。
 嬉しくなるくらいに複雑怪奇、僕には永遠に解けない世界地図。あがたワールドミュージックは世紀をまたいで、さらに肥大化してる模様。


【総括】
 脈絡があるのかないのか。でも、これが僕の2001年でした。
 しかし、ベスト5に入れたくても入れることが出来ない最重要なCDが3枚あります。全てカフェオ・レーベルから発売されたものです。

 マーガレットズロース「雛菊と蜜蜂」
 シュガーフィールズ「鬱休み」
 チョコレートパフェ「上の空」

 あまりにも僕の日常や人生に作用してる為、ベスト5にはどうしても選出できません。この3枚と関わった2001年は本当に楽しい一年となりました。

 毎年思うのですが、本当に沢山のCDを買いすぎてキリがないなあと(笑)もっと一枚のCDとじっくり向き合わないとね。
 今年も年初にそう思い反省してたのですが、既にダッシュ状態です!困ったものだなあと思いながらも次々と聴いていくのが今の僕のスタイルなのでしょうね。諦めてます。
 最後まで読んで下さって有難うございました。
 今年も宜しくお願い致します。(2002.1.24)