レストア版「Let It Be」第一印象 所感殴り書き
Disney+で配信されたレストア版「Let It Be」。
さてさて土曜の昼下がり。お楽しみと参りましょう。
映像の編集は、ほぼほぼオリジナルのままのなのでしょうか(でもちょっと違うよね?)。
音声は、オリジナル映像の編集に忠実としながら、しかし大幅にリミックス(と一部差し替え?)されている印象を受けました。一番わかりやすいのが、「Maxwell’s Silver Hammer」でのマル・エヴァンスの金槌演奏、「For You Blue」のジョンのスライドギター、「Let It Be」のジョージのGソロの映像とのズレや違和感がなくなっていました。
そして、あれ?
ビリー・プレストンってメンバーの紹介ご挨拶省略でいきなり「You Really Got A Hold On Me」からそこにいることになってたんだ。
確かめたらこれはオリジナル準拠。
雑だなぁ…。
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それにしても改めてポールのジョン・ラブ感たるや。
「I Me Mine」セッションのやっつけ感との差がすごい。
全く理解できないわけでもないけど、ポールの悪いとこは、なんともこういうとこなんだよなぁ。
数十年を経て、同じ映画がこうも印象が変わるのは、ドキュメンタリー「Get Back」で8時間越えの詳細レポートとアップデートされた映像で、一連のセッションで起こったことの『行間』をこちらが踏まえたからでしょう。
(例えば、この映画ではジョージの一時脱退に関して触れられていない。)
いずれにせよ、この時期のビートルズは仕事を詰め込みすぎだったし、撮影とレコーディング環境としてトゥイッケナムは良くなかった。
この時期、決定的に仲が悪かったわけでないと思うし、メンバーは最善を尽くそうとしていた。だからアップルスタジオ移動以降は比較的メンバーの関係も録音もスムーズに映る。
結論ですが、今回のレストア版は、実に良いお仕事をされていると思いました。
そして。
これはどうしても「Get Back」8時間コースを見返したくなります。
修行は続く。
以上、第一印象所感殴り書きです。
翌、5月12日。
…あれ。
また「Let It Be」を観はじめたら止まらなくなってしまった。
トゥイッケナムでの粗々でスピード感ある「Two of Us」をジョンとポールが1マイクでハモるところがシビれるんだなぁ。
その流れから「Get Back」でルーフトップを全編観る。
「Don’t Let Me Down」でジョンとポールを正面から捉えるカットがあるじゃないですか。あのシンメトリーの美しさったらなくて、あのカメラからだけで1曲通しで観てみたい。
ではでは、これから「ジョン・レノン 失われた週末 THE LOST WEEKEND」を観に出掛けます。
しかし、あたしも飽きずによくやるねぇ。