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【Wat's Newと諸々】
6月18日/祭りだ祭りだ+追記
6月12日/FLASHかSVGか。それが問題だ
6月1日/箱が来たぞ〜。



6月18日(火) 祭りだ、祭りだ+追記

折角のお祭り、のぞきに行かなきゃ損とロフトプラスワンでの健太さんのトークライブ「新・はっぴいえんど伝説Night」に行ってきました。健太さんとレココレの編集長をホストに湯浅学氏とオズの田口さんがゲスト。

新宿降りたとたんに青い集団が駅周辺を占拠してて、いっやーな気分に陥りましたが、行って良かった。面白かった。気が付いたら瓶ビール3本空けてました。仕事帰り層、学生層、あんた普段なにやってんだよ層、サイコ層、色んな人がいたなぁ。

曲を時々流しながら、健太、湯浅のリアルタイム組と田口、レココレ編集長、そして飛び入りの岸野雄一氏の後追い組がそれぞれに、はっぴいえんどとの出会いや思い入れをぽつりぽつりと語るという進行。何か田口さんにはオーラがありましたよ。箱もバカスカ目の前で売れてた。

最後の方で湯浅学が、渋谷さんの「それは僕じゃないよ」に大泣きしたり、かなり酔っぱらってたのかもしれないけれど「はっぴいえんどがなければ、大滝さんに出会わなければ今の自分は無かった」だとか、文字だけじゃニュアンスが伝わらないかもしれないけれど「1000円しか持っていない人にとって、はっぴいえんどはホントは800円くらいのバンドだった。それを有り難がって3000円のバンドみたいに云うのはどうかと思う」ということを語りだして止まらなくなった姿にこの人に対する信頼を感じやした。

仕事でもバンドでも絵描きでも文章書きでも何でもいいけど、結局お前は何のためにそれをやってるかって話なんだよな。例えば仕事で「オレは生活のためにここで仕事してる」って云うなら、うまいこと楽してゴマすってやりぁいい話。それを最もらしく文句垂れ流して周りに迷惑掛けるんじゃない。黙ってうまいこと勝手にやりなさいよ。
そうでない仕事自体に対する自分自身の存在意義を認めてやっとる人だって必ずいるはず、それを巻き込むなって話。

バンドだって、金儲け何て目的にしてないし、出来るはずもないものに、自分の貴重な時間とお金を掛けてまで曲作ったり練習したりライブしたり、何のためにしてるんだよって話。

自分がそこにいる、そこで何かをする意義を認めるのであれば、何かを達成するまでの苦しみ、何かを生み出す苦しみ何て当たり前。と同時にそこにこそ喜びがあるわけで。

いやいや、達成するだとか生み出すって意識が無いやつに限って文句垂れ流すんだよな、きっと。

はっぴいえんどのイベントを見に行ったのに、田口さんの「モノを作る」ということの姿勢や湯浅氏の音楽評論家としての姿勢を見て変なところで熱くなってしまったわけでございました。

お陰で新宿駅への帰り道、まだまだ騒ぐ青い集団もあまり気にならなくなりました。

【追記】
と、ここまで新宿から帰宅後「何か書き残さなきゃ」と思って半分眠りながらドドドとキーボード叩いてアップした代物で、次の日になって「昨日何かわけわからんこと書いてしまったかな」とドキドキしていたのだけれど、読み返してみたら昨日思ったことは一応そこそこ書けててほっとしやした。

要は文句云うのは簡単だけど、それよか自分の姿勢なり立ち位置を示しましょうよってことを云いたかったというか確認したってことだと思う。
音楽でも仕事でも生活でも何でもいいけど、そういう風にありたいし、そういう人に惹かれるんだな。
田口さんすげぇよ。湯浅学しびれた。

いっやぁ早く、2002年後半戦に向けてブランの姿勢ってのを形にして行きたいし、お見せして行きたいとウズウズして来た。

 


6月12日(水) FLASHかSVGか。それが問題だ。

しばらく留守にしとりました。
根っからの出不精と「海外旅行なんかくそ食らえ、日本国内の素晴らしさを知り尽くす以前に何故に海外に向かうのだ」が持論だったのですが、気が付いたら数年に一度、数日をほっぽりだして青い空やら海でぼーっとする事にこの上ない喜びを感じるようになりました。

そんなわけで、金曜の夜中からグァムへ行って参りました。日本から3時間半で行けるアメリカ。海に潜って泳いで疲れたら寝る。良いお休みでございました。
リフレッシュとリセットで心機一転、さぁさぁ通常業務でございます。

Webで高品位な画像や文字を配信したい時、フライヤーなんぞを出来るだけ綺麗にWebで見せたい時、一体何のフォーマットを採用するかというのは長いこと悩みの種でございました。

宣材ライブラリー」では電子文書フォーマットのスタンダードと云われるPDFを遁レコでは採用しておりましたが、ビューアのAdobe Acrobatって正直まだまだ普及率が低くて誰でも彼でも気軽にって訳には正直いかない。文章量が大量の、本だの書類だのを見せるって場合はダウンロードしてゆっくり読んでもらえるという点で適しているとは思うのだけれど。

要はビジュアル重視の一枚ものをぱっとWebで綺麗に見せたい。そして出来るだけサイズが小さいフォーマットで。

プラグインのビューアの普及率で圧倒的なのはマクロメディアのFLASHでしょう。サイトのトップページでインパクトあるアニメーションで使ったり、広告バナーでの使用が一般的ですが、静止画像データを高品位に見せるという目的でもなかなか使えます。高画質を保ちながらのファイルサイズの小ささも素晴らしいものがあります。

また一方で注目しているのが、SVG(Scalable Vector Graphics)です。
普及率はまだまだですが、今後Webのグラフィックデータの標準となると云われているXMLベースの言語です。詳細やサンプル、SVGの魅力はアドビのサイトの「SVGゾーン」でご覧下さい。

現在のWebグラフィックデータの大多数を占めるJPEGやGIFはビットマップグラフィックというデータを点で表現する形式です。ひとつひとつの点が小さければ小さいほど画像品質を向上することが出来ますが、その分どんどんファイルサイズが大きくなってしまいます。

一方でFLASHやSVGはベクターグラフィックというIllustratorユーザーには馴染み深い、絵を輪郭とパス(輪郭の通過点)で表現する形式です。そのためファイルサイズが小さくかつ、どれだけ拡大して表示しても鮮明にグラフィックを表示することが出来るわけです。

そしてFLASHのような特定の企業が開発した独自フォーマットではなく、オープンな標準フォーマットとして登場し、普及しつつあるSVGに私は注目しています。
私はスクリプティングが得意ではないのですが、JavaScriptを埋め込んで、FLASH同様アニメーションやゲームなどインタラクティブなコンテンツも作ることが出来るそうです。

またSVGはXMLベースなので、テキストで記述されているのも特徴です。
高品位な表示をしながらデータ上の文字をコピーして再利用したり、データ自体をテキストエディタで開いて、ちょちょちょいっとスクリプトを加えたりも出来ます。私は出来ませんけど(笑)

プラグインのSVGビューアはここでダウンロードできます

そんなわけで、Illustraorで作成したフライヤーのPDFデータ(1.3MB)を元にSVGとFLASHの比較実験を行ってみました
ADSL以上の環境の方は是非下記URLで一緒にいぢったり遊んだりしてみて下さい。イラストと枠はビットマップの画像データです。バックの円がベクターで書いたものです。

元ファイル1.3MBに対して、SVGが359KB、FLASHが95.6KBと圧倒的にFLASHに軍配が上がりました。いずれにしてもWeb上でこのクォリティで見せながらこの圧縮率は凄い。

拡大縮小等の機能面は、ほぼ同等。
でも個人的に使いやすさではSVGの方が好きかも。

ファイルサイズの差とも云えるかもしれませんが、拡大表示してみると画像データは圧倒的にSVGが綺麗ですね。

文字データはPDFの時点でアウトライン化してあったのですが、データの一番下に「これはもう1年半位前に作成したフライヤーです」云々という小さなテキストを今回追加いたしました。
SVGはこの文字データを選択してコピーすることができます。
FLASHは書き出しの時点で全ての文字データをアウトライン化してしまいます。

現時点ではプラグインの普及度、ファイルサイズの比較からFLASHを用いるのが妥当なのでしょうが、SVGも大変魅力的です。Adobe IllustratorなどのアプリケーションではFLASH、SVGともに書き出しをサポートし始めていて、とにもかくにもDTPデータとWebデータがどんどんシームレスになっていることにわくわくしている今日この頃であります。

「宣材ライブラリー」ではひとまずFLASHを採用してみようと思います。5月生ブラン時配布フライヤーをアップいたしました
拡大縮小して微に入り細に入りお楽しみ下さいませ。


6月1日(土) 箱が来たぞ〜。

まだかなまたかな〜。
こんな気分になったのは久方ぶり。佐川さんとすれ違いで、やっと今朝、オズディスクはっぴいえんどカバーBOX
が我が家にやってきました。

まずはモノとしてのインパクトに圧倒です。
18の時、大学入学祝いと称して親父にZEPの4枚組ベスト(という名のほぼ全曲集)をおねだりした時の喜びを思い出しやした。

付録やらブックレットをいぢりながら一枚一枚にやにやしながら丁寧に聴きたい箱です。
私はひとまず3枚目まで来ましたけどね、なんかね、「このバンドとこのバンドをつまみ食いして聴こう」って気がまったく起こらないんですよ。「はっぴいえんどカバーBOX」っていう塊なんですよ。「シングル」に対しての「アルバム」の本当の意味がわかるっていうか。

曲いっぱい入ってりゃあいいかって話じゃない。有名なバンドがいっぱい入ってりゃあいいかって話じゃない。
この箱は「聴く」という行為のためだけにお金を払うのではなくて「体験」して面白さを感じていただきたい、そんな風に思います。

そうです、これはもうお祭なのです。
もちろんプランがその祭の末席に座らせていただいたということはうれしくて仕方がないのだけれど、自分のバンドが入っている入ってない何てどうでもいいような気分にすらなります。

是非皆さん手にしていぢって、聴くべきです。これはこの箱を手にした人、体験した人だけが参加できるお祭りなのです。

田口さん、すげぇよ。
田口さんに「すげぇよ」なんて口聴いたことないけど、ホントすげぇよ。

まだ冷静にこれがどうのあれがどうの云えませんわ。

今3rdが聴き終わりました。さぁ次はライブ盤だ。
しばらくゆっくりニヤニヤこの箱に向かい合います。


 

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