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月曜日, 6月 30, 1997

1997年6月27日-30日 大阪訪問記

1997年6月27日-30日 遁生大阪訪問記
 ■6/29 「あぶない音楽」収録曲レコーディング  ■6/29@難波ベアーズ(共演:OKミュージックボール、ロバQ、ラブクライ)

行ってました、大阪へ。
27日金曜日、11時20分新宿新南口発の深夜バスに乗り込む。
「快適だ、快適だ」と聞いていた深夜バス。イスは広々してて、トイレ完備でお茶も出て確かに悪くはなかったのだけれど、前の席のオヤジがリクライニングのイスを倒し過ぎでなんとも窮屈な思い。途中の休憩の際に通りすがりにひじ鉄を食らわしてあげる。

翌日早朝7時に大阪着。「♪大阪へやって来た?」と友部正人を熱唱。一同に無視される。
そのまま当日宿泊する安ホテルに荷物だけを預け 、大阪港の海遊館へ。2000円という入場料に「高い、高い」と文句を云いつつ入館。当日は台風が接近中だというのにすごい人出でぎゅうぎゅうの館内。
太平洋沿岸のそれぞれの地域を巡るという水族館と動物園が合わさったような趣、中でも体長18メートルのジンベイザメが圧巻、高い入場料にも納得。ペンギンやけばけばしい色彩の翼を持つ大型の鳥たちが皆天井を見つめつつ鬱病気味に突っ立っていたのが少し気になったが、気にしないことにする。

難波をぶらぶらと歩き、途中キリンプラザ大阪で「瀧狂」という滝をテーマとした横尾忠則の展覧会を見、自由軒のカレーを食べる。「お客さんになるべく早くお出し出来るように」とルーとライスをあらかじめ混ぜておいたという「名物カレー」を注文。しめったドライカレーに卵がのっているという感じで、なかなか美味。ただし辛い。水をがぶ飲み。

今回とにかく行きたかったのが新世界。随分と観光地化が進んだとはいえ、一歩通りを間違えば大阪人も背筋をシャンとする場所、と後から地元の方から聞いたがその時はそんなこともつゆ知らずあちらこちらをぶらぶらきょろきょろ。通天閣を見物し途中の飲み屋で串カツで一杯。・・・・そう云われてみれば、飲んでる時、すごい目つきで睨んでるおばちゃんがいたが、あれは「よそ者が来やがって・・」という意味だったのかと後で思う。スマートボールにアレンジボールと新世界周辺を満喫。

ホテルへチェックイン。新世界で「日本酒を2合注文すると1合サービス!」と調子に乗って飲み過ぎ、着替えもせずバタンキュー。

小一時間眠り、十三のライブハウス、ファンタンゴへ。キリヒトを見る。すごい人の中踊りまくる。気持ちよし。ライブ後、キリヒトの早川氏に挨拶し汗だくの大きな背中を触り、明日のライブの気合いを入れる。
ファンタンゴを抜けだし、心斎橋にあるスハラさん経営のスタジオ「パズル」へ。久々の再会、でもないか、一週間ほど前に下北でラブクライがフリーボと演奏した時に会いに行ったな、・・・とにかく再会。この上なく暖かく迎えていただく。しばし歓談。同じくラブクライの三沢さん現る。しばし談笑。酒鬼薔薇聖斗逮捕知る。14歳。寒気走る。オズから出るというラブクライの音源を聴く。「夏のパズル」、いい曲だ。いっぺんで好きになった。
場所をお好み焼きやに移し歓談、美味美味。また酒を飲む。
スハラさんと別れ、ホテルへ戻る。三沢さんも交え一室に集まる。酒鬼薔薇逮捕報道をテレビで見ながらあれやこれや。深夜2時過ぎ寝る。

29日日曜日。8時に起き(また寝不足だ)再びパズルへ。遁生、レコーディング。メンバー一同緊張しまくり、ミス連発。スハラさん常にいつもの笑顔と冗談を絶やさず、リラックスさせてくれる。ホントいい方だ。ありがたし。だんだん演奏がいつもの調子に戻ってくる。「オレハ貝ニナル」「自爆」を録音。なかなかの出来、うれしい。今回録音を担当していただいたスハラさんとモリモトさんのコンビは常に漫才をしているかのようで、一同笑い止まらず。皆さんホントいい方だ。
スハラさんの車で一同ベアーズ入り。すかさずリハ。なんだか異常に緊張。普段のライブと何が違うというわけではないのに。変だ変だ。手が震える、コード間違える、やば・・・。

リハを終え外をブラブラ。喫茶店で「心が落ち着く」という能書きのハーブティーを注文。一同に「ハーブティーは似合わん」と云われるが、そんなこと云ってる場合ではない。
薬局で1000円のスタミナドリンクを購入、一気に流し込む。落ち着いたり、興奮させたり訳が分からない。何だか今日は変だ。

開演。今日の出演はオッケー・ミュージック・ボール、遁生、ロバQ、ラブクライの順。出番前は対バンを見ないようにしているので、楽屋に閉じこもる。ロバQさんは音楽雑誌を読みながら談笑、リラックス。うらやましい。酔っぱらわない程度に日本酒を飲む。だいぶ落ち着いてはきたが何か変。
いよいよ出番。いつもより少ないと云っていたが客ぎっしり。あっという間に7曲演奏。何だか良く覚えていない。舞台袖にスハラさん。「お疲れさま」といつもの笑顔。少し落ち着く。「ぶち壊れてたねぇ」・・・・オレ何したんだ?

楽屋で一息。だいぶ落ち着いてきた。ロバQを見る。なかなかかっこよいオヤジたち。男のロック。

最後はラブクライ。今日はキーボード奏者抜き、3人で登場、3曲のみ。三沢さんの甘い声とそのたたずまいにやられる。最後は「夏のパズル」、大阪訪問の2日だか3日間のあまりに濃厚な出来事、素晴らしい人々との出会いが走馬燈のごとく頭の中を駆けめぐり、涙がこぼれる。・・・やばやば。ホントいい曲だ。

ライブ終了。ああ、終わってしまった。今回お世話になったたくさんの方々に挨拶し、写真をとりまくる。迫るバス時間。・・・帰りたくない。
慌ただしくベアーズを後にする。11時20分大阪発の深夜バスへ。

何だかホントに幸せな数日間でした。いろんなものを見たり聞いたり。そして何よりも人々の暖かさ。果たして良い演奏を皆さんにお見せできたかはまだ冷静になれていないのでよくわからないけれど・・・。
ギューンのスハラさん、ラブクライの三沢さん、パズルのモリモトさん、その他お名前をうかがえなかった方々も、本当にありがとうございました。
また呼んで下さい。

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