いぬ屋敷vol.1〜いぬ小屋の間〜
2003年5月24日(土)
新宿D.O.M
出演/ブラン、コケシドール、疾風怒濤る(モーリー・ロバートソン)、ゴキブリコンビナート、
コケシコンビナート(コケシドール+ゴキブリコンビナートの合体バンド)
今年怒涛のごとく展開されるいぬん堂イベント「いぬ屋敷」第一弾でありました。
出演者はコケシドールにモーリーさんにゴキコンとこの数ヶ月にいぬん堂から新譜をリリースしたみなさんという、云わばいぬん堂オールスターキャストイベントといった趣。そして締めは、そしてそしてコケシとゴキコンの合体ユニット、コケシコンビナート。
もちろんブランも「憧れと幻想」の発売を次の日に控え、会場では先行発売もさせていただきました。
私自身、会場で初めて商品となったCDを手にとり目にしまして、感慨深いったらありませんでした。
そんなわけで「どのバンドもいっさいがっさいレコ発イベント」、出演者側もお客様も盛り上がらないわけがありません。
会場は開演前からもうかなりのギュウギュウぶりで、コケシドールやスターリンTシャツを着ている方がちらほら。屈伸運動やストレッチを念入りにしてる人も見え、なんかもういきなり雰囲気が違うのです。下手なもんは見せらんとドキドキでありました。
トップの「キング・オブ・スターリン・コピーバンド」、コケシドールのメンバー入場のSEが掛かった瞬間、お客さん総立ち。なんかもういきなり雰囲気が違うのです。あとはもう爆音、爆裂、踊るなり頭振るしかありません。いやぁ、ホントかっこいいわ、コケシは。
「こういう青春も欲しかった」なんてことをちらりと思ってしまいましたが、いやいや単にスターリンへのノスタルジーや追体験の欲求だけで、あれだけCDが売れて、若い人から、中年層まで会場に足を運ばせるわけがありませんよ。大体私、スターリンの本物ほとんど聴いたことありませんし。で、私は踊り疲れて出番前にクタクタになってるんですから。ホントすげぇよ、コケシは。
モーリーさんは初見でした。もっとわかりずらい音楽なんだと勝手に想像しておったのですが、パンクでポップでエンターテインメントで楽しかった。かっこよかった。「東京」だったり、もうちょっと広げて「アジア」だったりと土着のロックってなものを提示されたと個人的に感じました。でもね、歪んでてクセになる感じがあるのですよ。屋外ライブで踊ったりしたらまたたまらんだろうなぁ。
ほんでブランです。
総立ちギュウギュウの会場の熱気に、「もうここでやらんで、どこでやるんだ」ってな気合いで頭真っ白。
セットリストは
1.自爆
2.憧れと幻想
3.タブー
mc
4.ムード
5.お山の大将
mc
6.Lorca(仮題)
7.Fのブルース
うまく云えませんが、荒い演奏だったかもしれませんが、すごい手応えがありました。
ライブバンドとしてまだまだ行ける、今日って一皮剥た?みたいな。
今回のアルバムを作って「もう新しい持ちネタほとんど無いぜよ。次はどこへ行く?」って最近焦る気持ちがあったのですが、いやいやそんなこと云ってる場合ではありませんな。ブランはまだまだやりますよ!
ゴキコンの間はぜいぜい云いながら外で一休みさせていただきました。スミマセン。
そして、体力回復でトリのコケシコンビナート。
ステージでは爆音轟音のコケシの演奏、客席ではドラム缶数本にゴキコンのメンバーが入りグルングルン。他のメンバーが鉄の棒でガンガンそれを殴る、全裸の女性が踊る、胎児ちゃんが客席を彷徨うととにもかくにもすごい音にすごい映像でした。
とにかく全体通して云えるのは、出演者、お客様両者あってのあのイベントだったってこと。
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、あのイベントはいぬん堂に集うバンド、リスナー、その他諸々皆さんあって成功したのだと実感してます。私は人混みでよく見えなかったのですが、途中ケンカ沙汰のドラブルも発生。でも大事にならずにスムースにそのままイベントが進行していったのも見事でした。
昨年の天国注射の時から「いぬん堂でウチら浮いてるかなぁ。いぬん堂シンパの皆さんにどう映っているのだろうか」と思うことしばしであったのですが、繰り返しになりますが、今回「一緒に仕事してる。ウチもここでやらなきゃどこでやる」って気持ちになってました。充実感でいっぱいです。(2003.5.28.了)
※「ホームラン商会」六さんのレポも是非ご覧下さい。
※このいぬ屋敷映像が8月にDVDとなります。詳細は「リリース情報」コーナーで追ってご連絡いたします。
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