最近のギル・エヴァンス執着に関して
ジャズやクラシックは、いったい何を聴けば良いのか、いまだもって手探りである。誰かが薦めているアルバムを買ってみたり、そして気に入った演者が見つかれば、別のアルバムを買って深掘りするということを繰り返している。
クラシックに関しては、区が主催するレコードコンサートがあって、作家の五味康祐が保有していたコレクションとオーディオセットで、毎月テーマを決めて解説とともに聴くという試みがある。これにほぼ毎回参加をしている。配布される資料には、かけられたレコードの番号も記されていて気に入ったものを手にいれたりしている。
10代の頃、闇雲に手当たり次第ロックやポップを聴きまくっていたころのようで、新しいジャンルの音楽に接することがとても楽しい。
この数ヶ月の一番の出会いと執着は、ギル・エヴァンス(Gil Evans)だと思う。音楽評論家の小野島大さんがFBで触れていたのをきっかけに「Out of the Cool」と「Into The Hot」を聴いてすっかり夢中になってしまった。
彼は作曲家やピアニストでもあるが、突出するのは編曲の面白さという理解で良いのだろうか。マイルスとの共作も多く、大好きな『ビッチェズ・ブリュー』も彼の貢献が大きいという。音を聴いてなるほど、納得。
ビッグバンドのスイングと迫力、小編成での音の組み立ての妙。
加えてアルバム「There Comes a Time」では「太陽と戦慄」期のクリムゾンのような緊張感と迫力もあってゾクゾクする。彼が好んでジミヘンの曲を多数取り上げていることからも、ジャンルを制限せず先鋭的な表現を模索していることがわかる。
ギル・エヴァンス。
私には、まだまだ彼の全貌は掴みきれていません。
深掘りしてみます。是非是非教えて諸先輩方。
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