巌窟ホテルのロマン:吉野の人はなぜ穴を掘るのか 序章
さる3月頭。
TwitterのTLに流れてきた画像に思わず釘付けとなりました。
建築専門の古本屋 古書山翡翠(@kosho_yamasemi)さんのツイートでした。
超ヤバい写真集が世に生まれたぞっ!
新井英範写真集『巌窟ホテル』
埼玉県比企郡吉見町にある「巌窟ホテル 高荘館」。明治37年から21年間、近くに住む農夫 高橋峯吉がノミとツルハシだけで掘り抜いて造ったセルフビルド建築。
悔やまれることに、2020年10月に私は吉野百穴を訪れており、この巌窟ホテルの前を気づかず通り過ぎていたのです。
嗚呼・・・。
一昨年の10月に吉野百穴に出掛けて、その時確実に巌窟ホテルの前通ってるんだな。ちょうど小腹減ってて、この売店もちらっと横目で見たけど「高坂で焼き鳥食べて行こう」ってスルーしちゃったんだよ。
何たる不覚!
嗚呼・・・。
一昨年の10月に吉野百穴に出掛けて、その時確実に巌窟ホテルの前通ってるんだな。ちょうど小腹減ってて、この売店もちらっと横目で見たけど「高坂で焼き鳥食べて行こう」ってスルーしちゃったんだよ。
何たる不覚!近い内にまた行かなきゃ。#巌窟ホテル pic.twitter.com/oRGD4tur1A— アダチカツノリ (@tonrecobran) March 1, 2022
というわけで2022年3月21日。
数週間懸案事項として心残りとなっていた東松山の「巌窟ホテル 髙壮館」跡へ。
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いやぁ、興奮してしばらく足がその場から離れませんでした。
向かい側で現在も「巌窟売店」を営む、3代目の奥様にお話を伺い、在りし日の巌窟ホテルの写真などたくさんの資料の拝見と撮影の快諾をいただくこともできました。
髙橋峰吉が夢想した3階建の空間とは?
(巌窟売店 所蔵)
何故吉見の人は穴を掘るのか?
しかし、外壁に白いペイントしてたとは知らなかったなぁ。
(巌窟売店 所蔵)
内部の写真も多数拝見させていただきました。
(巌窟売店 所蔵)
(巌窟売店 所蔵)
「よかったらこれひとつどうぞ」
といただいたのは開館していた当時に配布していた「巌窟ホテルのしおり」。
た、た、た、大切にします!
地元に戻り、取り急ぎ図書館で「吉見百穴と巌窟ホテル-親子3代の夢の穴」の項がある「ニッポンの穴紀行 : 近代史を彩る光と影」(西牟田靖・著/光文社)を入手。
そんなわけで。
すでに検証が結構済んでいるテーマとは思いますが、この壮大な浪漫物語を私なりに追いかけてみたいと思いました。
本日のおみやげ。
巌窟ホテルトートバッグ。
続く・・・予定。
→「巌窟ホテルのロマン:吉見の人はなぜ穴を掘るのか その1」からスタートします。