たてものハイ:梵寿綱の建築物を巡る その11
梵寿綱建築をめぐる梵散歩。
今回は渋谷区松濤にあるマンション「シャンボール松涛」へ。
完成が1969年ということなので、梵寿綱を名乗る以前の田中俊郎時代の作品となります。(参照サイト:東急リバブル他、各種不動産サイト)
高級住宅街に突然現れる地中海のリゾート感あふれる(行ったことないけど)建物は、「カーサ中目黒」と共通の印象を受けました。
ベージュ色のコンクリート、側面には花のような細かな模様が等間隔に施されています。
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曲線を用いたバルコニーと柵がとてもやさしい。
2棟が繋がった構造となっていて、なかなかに敷地は広い。
建物の内部は、管理人さんにお願いしてエントランスだけ見せていただくことが出来ました。壁面がモザイクタイルで、カラフルだけど派手ないやらしさがない花のような模様が描かれていました。
梵建築で時々用いられる琉球の印象も。
眺めれば眺めるほど味わい深い建物でした。
(→「たてものハイ:梵寿綱の建築物を巡る その12」に続きます)