たてものハイ:梵寿綱の建築物を巡る その8
梵寿綱建築をめぐる梵散歩。
今回は1日2梵でお届けします。
まず1梵目は中目黒にあるマンション「カーサ中目黒」。
中目黒駅から徒歩15分ほど。
高級住宅街に入ると、古い住居が実に洗練され、個性的で味わい深く、思わずきょろきょろしてしまいます。
そして。
坂の途中にいきなり現れたのは、青空に映える地中海の香り漂う(行ったことないけど)大きな建物。
これは、梵建築に初めて感じるさわやかさかも。
でも代田橋の「マインド和亜」に少し通じるものがあるようにも思いました。
新鮮です。
前方の塀には、池袋の「斐禮祈:賢者の石」(ルボワ平喜)のエントランスにもあったマテ貝のような、ムーミンの「ニョロニョロ」のような装飾がびっしりと施されています。塀の上には隠れキャラのエスカルゴも。
【スポンサードリンク】
正面中央にある2階に通じる階段のある入り口は、高い位置にタイルアートがあり、まるで地中海の海辺にある教会のような(行ったことないけど)厳かな雰囲気があります。
右手の駐車場とエントランスに向かうと、大きなタイルアートのタペストリーに圧倒されます。これぞ梵建築の真骨頂!
鉄の門を開け中に入ると、中世のお城に入り込んだような異空間となります。
照明は、燭台のようになっていたり、天使が光を照らしていたりして、芸が細かくてグッときます。
2階には左右シンメトリーで天にモザイクタイルが施されていました。
そして2階から先ほどの正面階段側を見れば、その先には地中海の青い空と海が広がっているようです。
(いや、だから行ったことないんだって!)
さわやかさと妖しさの二面性を持ったような、これまた魅力的な建物でした。
そして・・・。
本日はもう1梵。
次の梵作品へと向かいました。
本日2梵目は、月島駅から徒歩5分ほど、隅田川そばにあるマンション「カーサ相生」。
板橋区高島平の「ルボア平喜」(秘羅橲)の系統を感じる巨大集合住宅。
上から見るとTの字の足が2本、もしくはお風呂の木の椅子を横にしたようなA棟、B棟、C棟の3棟で構成されています。
(google mapより)
何といっても印象に残るのは、正面と両側面に施されたモザイクタイルアート。
正面はクジャク、両側面は花のような曼荼羅のようなサイケデリックな模様が連続して描かれています。
正面1階の琉球を感じさせる瓦は、杉並は方南町のマンション「カーサ和泉」と通ずるように思いました。
建物全景を写真にとらえようと道路を反対側に渡ると、工事現場に大きく
「凡事徹底」
の文字。
そうなのそうなの!
今の私は、まさに
「梵事徹底」
また今度の休みも1日1梵。
(→「たてものハイ:梵寿綱の建築物を巡る その9」に続きます)