たてものハイ:梵寿綱の建築物を巡る その4
梵寿綱建築をめぐる梵散歩。
本日は、西川口の商業ビル「Pozzo Bianca」(白井ビル・1970年竣工)へ。
この建物は、先日見に行った池袋のマンション「PETTI ETANG」などとともに梵が1968年から1973年まで手掛けた「樹下美人図考」シリーズのひとつとされるものです。
とにかくまず、天まで伸びるコンクリート彫刻に圧倒されます。
少し上に目線を上げた女神の彫刻は右手に鳥を携え凛とした表情。
そして周りを囲む植物たちと下の方に見える葡萄も目を飽きさせません。
壁面にはモザイクレンガのタペストリー。
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もちろんここでも重厚な扉が迎えます。
建物の中に入れば、まっすぐに2階へと伸びる階段が。その手すり、天に見えるタイルアート、シャンデリア、そして倉庫か何かでしょうか、木の扉の模様も摩訶不思議。
階段を登って行くと、階段の裏、そして天井に施された花の彫刻が目を惹きます。
それが最上階まで続くので、全く気が抜けません。
事前にこのビルを検索したところ、コロナ禍で閉店するテナントが相次いでいたので、建物自体が、現存か否かも少し不安でしたが、ちゃんと見れて良かった。。
一日一梵。
(→「たてものハイ:梵寿綱の建築物を巡る その5」に続きます)