たてものハイ:梵寿綱の建築物を巡る
FBで大学の先輩のヤマヒロさんの書き込みを拝見して、気になっていた「日本のガウディ」とも呼ばれる建築家、梵寿綱の手がけたマンション「ドラード和世蛇」を見に早稲田へ。いやぁ、圧倒されました。
1階にはショップや美容院が入っているので、建物の中に入ることができるのだけれど、ヨーロッパ中世の異空間に紛れ込んでしまったかのようで心がザワザワするのです。
オブジェ、鏡、タイルアート・・・床から天井までどこを眺めても発見がある。
これはすごい。
それから、熱病に冒されたように梵寿綱に関して知識を得ようとしました。
翌週。
池袋には梵寿綱が手掛けた建物が3つもあるということを知って、いざお出掛け。
まずは東池袋から「斐禮祈:賢者の石」(平喜屋)へ。
なんと、大好きな立ち飲み屋「喜平」の建物ではないですか。
酒卸屋さんの店主が趣味で始めたというお店です。
最近ご無沙汰してましたが・・・そうか。私は長年にわたって梵建築のもとで時にほろ酔い、時に泥酔してきたわけです。そういえば不思議な外観の建物だなぁとは思ってましたが・・・不覚。
改めて純白の外観を見回し、住居や企業が入るフロアへの入り口へ。
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ステンドグラスの照明やタペストリーのようなモザイクタイル、そして不思議なオブジェが四方天井に。圧倒されました。
現在お休み中の「喜平」営業再開の暁にはオヤジさんに建物のこと色々聞いてみたいです。
続いて向かうは、平喜屋のすぐそばにある『Vessel:輝く器』(東商ビル)。
モザイクタイルで正方形のタイルを作り、それを壁に敷き詰めた独特の色彩と模様が特徴的です。
鏡を使った重厚感ある扉や細かなオブジェが目を惹きます。
居酒屋などテナントビルなので内装はシンプルでした。
そこからしばらく歩いて、池袋3丁目で突如姿を現したのはマンション「PETTI ETANG」。
パステル色の曲線のタイルが敷き詰められ、入口のある中央部分には高く女神がこちらを見下ろし、対抗には孔雀の像が。
重厚な扉を背に天を見上げると、ステンドグラスが美しい。
オートロック式の扉の隙間から中をそっと覗かせてもらうと、モノトーンのタイルの階段が可愛らしく、中2階壁面のタペストリーのようなタイルと相まって洗練された印象をうけました。
いやぁ、楽しい。もっと見たいぞ、梵寿綱!
【番外編】(以下は梵寿綱と無関係です。)
さて。
梵寿綱建築を3点見て、お腹いっぱいになりながら、しばらくすると、
「もっと、もっと刺激を!余計なことを全て忘れさせるような刺激を!」
と、脳が更なる興奮を求めてきます。
「そういえばなんか派手派手のスポットに今度行こうと控えていたぞ」
とメモを見返し思い出すことが。
池袋から移動すること1時間と少し。
電車に揺られ、バスに乗り、しばらく歩いて、畑や農家、民家ばかりの場所に突如姿を見せたその場所。思わず
「な、なんだこりゃぁ」
と松田優作ばりに声をだしてしまいました。
予想を超えたインパクトでした。
埼玉県坂戸市にある「聖天宮」に到着。
台湾道教のお宮で、台湾の方がお告げを受けてなぜか日本のこの地に現地の宮大工を呼び寄せて建てたという巨大施設。
「5000頭の龍が昇る」とする、その彫刻など色鮮やかでまさに豪華絢爛。
これは気分が上向きになります。
たてものって楽しい!
(→「たてものハイ:梵寿綱の建築物を巡る その2」に続きます)