アダチ龍光 人形町末廣 テレビ出演映像の検証
アダチ龍光さんの貴重な映像を奇術研究者のLILIPUTさんからご提供いただきました。
「これはすごい!」と大興奮。
映像は、2分半ほどのテレビ放送をフイルム撮影したもの。
龍光は
・ステッキから花が飛び出るネタ
・コップに水を入れ逆さにしてもこぼれないネタ
・先ほど水をさしたビーカーに棒を入れるとまるで水が固まったようにビーカーが宙に浮くネタ
・ハンカチを結び、息をかけると一瞬にして結び目が消えるネタ
を披露します。
左下に時計表示があって0:34〜0:36を指しお昼の番組であることがわかります。
後見は弟子のアダチ光一。
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舞台の背景から察するに人形町末廣で間違いないでしょう(画像出典:「寄席はるあき」河出文庫・写真・金子桂三)。
人形町末廣は、1970年に閉場します。
私の狭い調べでは、アダチ龍光のテレビ番組出演は、1967年7月2日お昼放送の「日曜お好み寄席」(フジテレビ)が確認できました。
人形町末廣! 1960年代!
「この映像こそ、この番組か!?」
と興奮高まりましたが、ここは冷静に検証を。
残念ながら1967年7月上席の人形町末廣の出順表に龍光の名は確認できず、また読売新聞での「日曜お好み寄席」1967年7月2日放送に関するの論評
「いろんな演芸の中で、アダチ竜光の奇術が最も見ごたえがあったとは、なんという皮肉であろうか。もとから手先の軽妙な人であったが、この時は簡単な手品の種あかしを主にして笑わせていた。テレビの本質を見抜いての心にくさといえよう。」(1967年7月9日朝刊10面「茶の間席」)
とも内容が合致ぜず、特定には至りませんでした。
引き続き調査を続けます。