鴻巣運転免許センターの隠れ山田うどんの正体をあばく
雨上がりで少し涼しげなので、免許の更新に鴻巣の運転免許センターへ。
初めて来ましたが、いやいやしかし遠い遠い。
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お盆前の日曜ということで混雑を覚悟してましたが、想像ほどではなく、人との距離も密を感じることなく、手続きはとてもスムーズでした。
あ、そうそう!
と思い出したのが、うわさによると鴻巣の免許センターには「隠れ山田うどん」があるらしいということ。
それはそれはこの目でこの味覚で確かめなくてはいけません。
諸々の手続きと講習を終え、新しい免許証を受け取り、「いざ!」と、足早で、キョロキョロと免許センター内に食堂を探すと・・・ありましたありました「レストラン けやき」。
見た目は、大きな学食か社員食堂。
どこを見回しても「山田うどん」の文字はありません。
しかし、メニューを見れば間違いなく漂う山田テイスト。
そして、その中に「パンチ定食」の名を見つけ、それは確信に変わりました。
ここは食堂の姿に身を隠した山田うどんである、と。
言わずもがなですが、パンチとは山田うどんにおける「もつ煮込み」の隠語であります。
いざ、食券を買い、天ぷらうどんを。
ほどなく提供されたそれは、見た目も味も山田うどんのものに間違いないと感じました。
その証拠をつかもうと、お茶を汲みにいくふりをしながら、厨房の奥に目を凝らせば、うどんや食材の納入に使われるプラスチック製のラックに「山田うどん」のロゴを複数確認。
山田うどんよ、正体現したり!
しかし、「材料を山田うどんから仕入れているだけ」という可能性も否定できません。
山田うどんは1965年から学校給食に麺類を提供していたという経緯もあります。
(その数は全盛期には160校にものぼったといいます。)
(山田うどん公式サイト 会社社沿革 1965年の項より)
そこで、改めて山田うどんのサイトを確認。
しかし、店舗案内のページには鴻巣市の店舗の所在は記されていませんでした。
(山田うどん公式サイト「店舗案内」ページより)
「レストラン けやき」が山田うどんであることは公然の秘密ということなのでしょうか。
諦めず検索を進めると、山田うどんの求人サイトを見つけました。
この中に「ファミリー食堂 山田うどん食堂 けやき店」という募集を確認。
(山田うどん求人サイトより)
アクセスに「鴻巣運転免許センター内」、そして店舗所在地に「ファミリー食堂 山田うどん食堂 けやき店 埼玉県鴻巣市鴻巣405-4 鴻巣運転免許センター内」との記載があります。
見破りたり!
つ、ついにその尻尾を掴みました。
山田うどんは「レストラン けやき」という世を偲ぶ仮の姿で、「ファミリー食堂 山田うどん食堂 けやき店」という本名を隠し、公式サイトに名を記すこともせず、その味を交通安全への願いと共に啓発していたのでありました。
いやぁ、楽しい。
鴻巣まで来た甲斐がありました。
【追伸】鴻巣運転免許センターの隠れ山田うどんに関してはやまだもののバイブル、北尾トロ/えのきどいちろう共著「愛の山田うどん」(河出書房)の続刊「みんなの山田うどん」内でえのきどさんが「特殊山田の研究」で詳細に触れており、これを読んだ記憶が蘇ったものと、帰宅後理解したことを追記いたします。