ジミー・ペイジの1971年9月29日大阪公演のおぼろげなる記憶を正す
ジミー・ペイジが、Led Zeppelinの1971年日本公演を振り返る投稿をインスタグラムに投稿したという記事を興味深く拝見。
これは楽しい、「929」愛称で名演の誉れ高い1971年9月29日の大阪フェスティバルホール公演にも触れています。
ペイジ師匠のお言葉を引用します。
「“That’s the Way’”、“Going to California”、“Tangerine”のアコースティック・セットの最中、ジョン・ボーナムがステージからいなくなり、エレクトリックの“What Is and What Should Never Be”の番になっても戻ってこなかった。だから僕ら、素早く調律し直し、“Friends”でアコースティックのセットを続けた。この曲をライブでプレイしたのはこれが最初で最後だった。それが終わっても、彼は戻らなかった。ロバートが“Smoke Gets in Your Eyes”を演奏しようとしても、まだ彼は戻らなかった。ロバート・Pとオーディエンスからの“ミスター・ボーナムはどこだ?”との掛け声に押され、彼はようやく姿を見せ、僕らはこの夜のセットを終えた」
ん?
なんか違くね?
この日の演奏は各種ブートレグを通じて全貌が明らかになっています。
この日のアコースティック・セットからの流れは
【スポンサードリンク】
That’s The Way
Going To California
Tangerine
Friends
Smoke Gets in Your Eyes
What Is and What Should Never Be
です。
まずボンゾがステージに戻らず、「Mr.Bonham!」と掛け声を行うのは、「Going To California」のあとです。
「ボーナムは芸者と一緒にどこかに行ってしまったに違いない」とロバートが冗談を言います。
「Tangerine」の演奏を終えてもボンゾはステージに戻らず、再びオーディエンスとともに声掛けをします。
そしてここでボンゾがステージに戻り、「Friends」で打楽器を演奏します。
続く「Smoke Gets in Your Eyes」でもドラムの演奏が確認できますし、「What Is and What Should Never Be」以降はバンドセットで演奏がされています。
つまり「Friends」以降
Smoke Gets in Your Eyes
What Is and What Should Never Be
Moby Dick
Whole Lotta Love
Communication Breakdown
Organ Solo
Thank You
Rock N Roll
は、バンドセットで演奏されたわけでございます。
以上、ペイジ師匠のおぼろげなる記憶を正す、重箱隅突きでありました。