【裏ビートルズ来日学】忘備録:「ナイタイマガジン」を再検証する
2chのスレッド「大木戸を語る」の2002年3月13日の投稿に、トルコ「大木戸」に関して
10年ぐらい前まではね、ナイタイマガジンとかにもたまに載ってたよ。
いつ頃無くなったのかは知らない。
というものがあって「裏ビートルズ来日学」を書いてた2年前、何とかこの時期の「ナイタイマガジン」を読むことはできないかと、古本屋回ったり、ヤフオクで見つけては落札したりして空振りばかりしてました。
国会図書館でも、大宅壮一文庫でも見つからないし・・・。
ところが・・・何ということでしょう。
先週だったかFBのビートルズ関連コミュニティの方とやりとりをしていて、その方が
「『ナイタイマガジン』は国会図書館にあるはずだ」
とおっしゃるので
「いや、そこは2年前に調べて諦めたんです・・・」
と言いながら、改めて検索を試したところ、
なんと「Naitai magazine」と英字で登録されていることを発見。
1991年2月号から多少の欠けはありながら、18年分の所蔵が確認されました。
・・・・一体なんてこったい。
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そんなわけで、本日早起きして永田町へ。
「大木戸」の閉店は1995年2月末と推察されています。
なので、所蔵のうち最も古い1991年2月号から、念のため1995年12月号までを隅々確認することにしました。
これなら2chの2002年3月投稿にあった「10年くらい前」もカバー出来ているはずです。
大混雑の国会図書館の閲覧机で一心不乱に風俗雑誌を眺める私・・・いやいや、人の目など気にしてはいられません。
増刊号の「ソープ遊びGUIDE」1992年4月号、7月号、11月号と合わせ、誌面の隅々を目で追うこと数時間・・・ほぼ1日仕事になってしまいました。
お目目ショボショボ。
結果・・・残念ながら、「大木戸」の文字を見つけることは出来ませんでした。
新宿のお店の紹介は歌舞伎町が中心で、あとは新宿2丁目、3丁目のみ。
時々「和風ソープ」の特集があって、「来るか!?」と期待に胸をふくらませるのですが、「大木戸」は無し。
1990年代に入り、誌面にワンレン、ボディコン、Tバックと言う文字が踊り、古典トルコの「大木戸」の据わりのよい場所が見つからないのです。
そして、エイズ騒動やアダルト・ビデオの台頭、ファッション・ヘルス、イメクラ、ピンサロなど性風俗の多様化などによって、ソープランド自体が風俗雑誌内で存在感が薄くなって行くこともよくわかります。
広告に関して見ていくと、1991年〜1993年頃は、吉原を中心にお店のものもあるけれど、圧倒的にダイヤルQ2やテレクラ、2ショットダイヤルなど、電話を通じてのサービスに関するものが多いというのが印象的でした。
「ナイタイマガジン」本誌でも、グラビアで登場する姫やAV女優の声を配信するQ2の番組を積極展開していて、ダイヤルQ2は、この時期ビジネスとして相当儲かったということがうかがえます。
1994〜1995年頃になると、バブル崩壊どこ吹く風と本誌がどんどん厚くなり広告ページが増加します。
(書籍・雑誌の販売金額のピークは1996年の2兆6563万円:「白書出版業界2010」より)
引き続き電話を通じたサービスの広告も多いのですが、前述の性風俗の多様化と盛り上がりに呼応してソープ以外のお店の広告が爆発的に増える印象です。ますます「大木戸」は据わりが悪い・・・。
「『大木戸』は『ナイタイマガジン』1991年2月号以降には掲載されていない。」
ということが収穫でありました。
ここにも「大木戸」は間に合わなかった・・・。
どうしてここまで記録が残らないのでしょうか。
存在は確認出来ているのに実態が掴みきれないこのもどかしさ。
「ナイタイマガジン」の前身、1986年創刊の「ナイトマガジン」のバックナンバーをどこかで見れないものでしょうか。
あとは広岡敬一の書いた雑誌連載をしらみつぶしに当たれば「大木戸」の詳細記述や写真も見つけられる気がするんだよなぁ・・・。
旅は続く。
初めまして。ふとした事からこの記事に辿り着きました。
当方、記事中で言及されている2chのソープ大木戸のスレッドに「確か95年か96年の2月に閉店」と書き込んだ者です(貴記事におけるご検証により95年と知りました)。
ナイタイマガジンへのソープ大木戸の掲載についてですが、確か93年の10~12月発売のいずれかの号に、広告ではなく「記事」として掲載されていた記憶があります。当方が大木戸の存在を知ったのはその記事がきっかけでした。店の外観の写真も掲載されていたように思います。
今更とは思いましたが、参考になればと思いコメントさせていただきました。
それでは失礼致します。