ビートルズ「シェイ・スタジアム」は疑似ライブなの?
ビートルズのライブ活動期を追ったドキュメンタリー映画「EIGHT DAYS A WEEK」の本編終了後、興奮状態のまま1965年8月15日のニューヨークはシェイ・スタジアム公演の映像に突入して行き、ビートルズのライブ絶頂期の疑似体験をさせてくれた演出は今思い返してもたまらんものがありました。
(しかし、いつから「シェイ・スタジアム」って言うようになったんでしょうね。やっぱ「シェア・スタジアム」の方がしっくり来ます。)
シェイ・スタジアム公演の映像や音源自体は、以前より馴染みのあったものですが、オフィシャルでの最新編集、レストア映像、最新ミックス音源の迫力と言ったらありませんでした。
そして、オフシャルが動くと、こちらもざわつくブート市場。
ミスタークローデル・レーベルから、現存するシェイ・スタジアム公演の音源と映像を3CD+3DVDでコンプリート収録したという「SHEA STADIUM 1965 & 1966」(mccd-563-568)という作品がリリースされています。
いくつかのブート屋・・・いや、もといコレクターズCD店のサイトを当たってみましたが、解説文が共通なので、レーベル側が提供している文章なのでしょう。
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この中で、はたと疑問に思ったことがあります。
2ヶ所引用します・
「しかし良く知られているように、当日の録音は状態が良くなく、映像作品として使用するクオリティではなかったようだ。そこでより完成度を高めるために、翌年1966年1月5日にスタジオにて、映像に合わせてビートルズが改めて演奏、その音源を加工して映像に被された擬似ライヴを作成。」
「その肝心のサウンドトラックも、1966年1月5日ロンドンのCTSスタジオにて再録音やオーバーダブされたもので、 ビートルズのメンバーはフィルムを見ながら口を合わせてレコーディングしたという。 つまり、今までシェアとして流通していたものは、大部分がこのときスタジオで再録音された擬似ライヴだったのである。」
え?
我々が馴染んでいるシェイ・スタジアム公演の音源は、あとで録音しなおされた擬似ライヴ音源なのですか?
そんな史実が本当にあるのでしょうか?
ビートルズ史の拠りどころの2冊「アンソロジー」にもそんな記載はなく、「ビートルズ・レコーディング・セッションズ」にも、1966年1月5日にスタジオに入った記録は残されていません。
でも、「ビートルズ・レコーディング・セッションズ」には2週間後のハリウッド・ボウル公演2日間が録音されたことは記載されています。シェイ・スタジアム公演の録音には触れられていない、この不思議(P94)。
誰か教えて真実!
→[つづき]
続・ビートルズ「シェイ・スタジアム」は疑似ライブなの?
【裏取り】ビートルズ「シェイ・スタジアム」は疑似ライブなの?
【まとめ】ビートルズ「シェイ・スタジアム」は疑似ライブなの?
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