【裏ビートルズ来日学】ポールとソープと新宿風俗史(番外編)
(title design/S.Takei)
本家「ビートルズ来日学」の宮永正隆さんが、TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」に6月29日に出演されて、「ビートルズ来日 50年目の真実」のテーマでお話をされたということを聞きました。
嗚呼、聞きたかったなぁ・・・と思ったらTBSラジオのウェブサイトで当日の放送が配信されているということで(このリンクがいつまで有効なのかはわかりません。)、「これはラッキー!」と早速聞かせていただきました。
雑誌「りぼん」の編集者時代からのお話から始まって、ビートルズとの出会い、自分のビートルズ批評、研究活動を「ビートルズ大学」と呼び、フィールドワークをベースに、自分の言葉でビートルズを語ることを続けてきた成果などが軽妙に語られます。
その一環として、スタートした「ビートルズ来日学」。
数年のフィールドワークののち、音楽誌「レコード・コレクターズ」で連載を始めることになった経緯に触れられます。
そして次に、1966年6月29日の羽田到着から7月3日の朝に次の公演地フィリピンへと旅立つまでのビートルズの動きを駆け足で追いかけて行きます。
いやぁ、知ってる話のはずなのに(もちろん宮永さんの本などで)、フィールドワークをベースにした生々しい情報の蓄積が背景にあるだけに、それが語られると、これは、わくわくすることこの上なし。
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さて、この音源の16:00頃。
そしていいよ話は、7月1日のジョンとポールのホテル脱出劇へ。
ザクっとまとめると・・・。
ポールがホテルを脱出して、皇居に行ったエピソードがありますが、あれは、実はポールは「外国人の喜ぶお風呂」・・・えー、今で言うソープに行きたかったのです。
来ました!
ポールソープのエピソードが史実として語られます。
マル・エヴァンスは、前日6月30日の接待トルコが「あまりによかったよー!」と、次の日の7月1日も連れて行けとせがんで、仕方なくホテルの階下に車を付けたところ、それにポールが「オレも行く!」と変装して降りて来たそうだ。
マルのなんて欲しがりちゃん!
その後、警察に読売の記者に見つかっての大騒動で仕方なく皇居へ。
宮永さんは
「その(ポールが行こうとしてかなわなかった)ソープの場所、その名前まで判明、突き止めてます。今はもうないですよ。」
と断言。
うんうん、いいぞいいぞ。
しかし、どうもこのテーマのところは、やたらみっちりやるんだなぁ・・。
具体的な場所はどこかなど、話が詳細な方向に行きます。
荻上チキさんが
「そこの店の歴史を書くだけでも、色々なものが掘り出せそうな・・・。」
そこで食い気味に宮永さん、
「そうですね!これが面白くて・・この私の『ビートルズ来日学』、6月10日に出たんですけど、それ以降に、その(ポールソープの)記述をちらっとだけ書いたのに反応して『裏・ビートルズ来日学』というタイトルで、・・・その、ホント真っ剣に調べて、発表して、古地図とかまで(を手に入れて)、図書館で(調べて)・・・この6月10日以降の最近の話。」
・・・・ん??
え?
こ、これって私のこと言ってるの?
移動中の電車内でひっくり返りそうになりました。
さらに宮永さんは続けます。
「そういう熱心な方がいて。で、『これはビートルズ来日学の宮永さんにももちろん敬意を持った上です。』って。
それはもちろん承知してるから、そりゃあもう、拍手喝采ですよ。古地図まで当たって、どこどこの図書館・・・四谷図書館の司書の方は、素晴らしくて親切で『じゃあ、こういうのもあります』とか色々風俗誌(史?)とか見せてくれたり・・・で、判明したっていうね。
これ、今、Twitterでものすごいリツイートの数で話題になってますよ。」
えーーーー。
これって、宮永さんに公認いただいたってこと!?
そののち、当然宮永さんもこのテーマで詳細に記事を書いていて「音楽誌の連載でこのネタはちょっと・・・」と編集部にボツされた「幻の回」があったということも明らかにされます。
おー、読んでみたいです。
是非、いつか答え合わせをさせていただきたいです。
果たして、私は何点まで取れるのでしょうか?
しかし、生きてると色んなことがあるもんですねぇ・・・。
ここまで、確か10日も掛かってない間の出来事ですよ。
びっくりしたなぁ、もう。
(次回こそ本論にもどります!)
→続き:【裏ビートルズ来日学】ポールとソープと新宿風俗史 その6
[追記]
念のため書いておきますが、この文章にポール・マッカートニーに対する悪意などの他意は一切ありませんし、1966年の来日時に「ポールがトルコ風呂に行こうとしてそれがかなわなかった」ということが100%事実である裏付けは私には取れておりません。文中の書籍での記述や、証言者の発言から、それが事実だと想定してのフィールドワークです。また、文中の取材先などの表記や画像の掲載、表現に問題がございましたらご指摘ください。
そして、これは、飽くまで本家「ビートルズ来日学」宮永正隆さんの長年の緻密で執拗なインタビューと検証への最大限の敬意がまずはじめにあっての、そこでちらっと見えた連載や書籍ではやりづらいかもしれない「スキマ」への好奇心が発端の取り組みです。
(わざわざ言うのも無粋ですね)
この宮永なんとかいう人のしゃべり方はプライドが高そうな嫌味な感じ。BEATLESはどこかの研究所が作ったという陰謀論があるけど、案外それが近いのではないかと思う。だから、公演もする必要がなくなったのだと思う。全くの素人ですが。