松本隆作詞活動45周年記念オフィシャル・プロジェクト「風街レジェンド2015」TV放送雑感
待ちに待った松本隆作詞活動45周年記念オフィシャル・プロジェクト「風街レジェンド2015」@東京国際フォーラムが本日BS朝日で放送。
あの濃密な4時間が追体験できることを心待ちにしておりました。私が参戦した2日目8月22日の雑感はこちらにて。
おっ。
冒頭はっぴいえんどの演奏はすっ飛ばして、太田裕美「木綿のハンカチーフ」でスタート。以降、2日間のイベントの基本ほぼ全出演者を網羅(シューベルトの日本語詞のくだりと安田成美「風の谷のナウシカ」は放送無し。んー、安田成美は改めてちゃんと観たかったが、なにか大人の事情があったのだろうか・・・)。
2曲唄った方は基本1曲のみ(はっぴいえんどをのぞく)、曲によってはフルコーラスではなく大胆なカットが施されていましたが、2日間、確日約4時間のイベントが2時間に見事に集約していたと思います。
イベント開催時「かなり練られているんだろうなぁ」と感じたセットリストの流れも、TV放送では大胆に組み替えがされていて、別の作品にしようとする意思が働いているのではと勘ぐってもみました(それが悪かったとは思いません)。そして「風街レジェンド」で大きな意義のひとつだったと思う「大滝詠一追悼」の感慨は敢えて避けた?排した?構成にし、飽くまで「松本隆作詞活動45周年記念」というところに焦点を絞ったのでしょうか?余計な意味づけが入っては2時間に収まらないよってな製作側の悲鳴も聞こえて来そうですが・・・・。
しかし、イベント当日は、曲間で松本隆の歌詞の朗読や、歌詞に関するコメント、次に演奏される曲の歌詞が投影されたりと飽くまで「まず言葉ありき」の演出が随所でなされていたのが印象的だったので、全てを再現するのは難しくても、イベントの主旨を尊重する意味でも歌詞をテロップで表示しても良かったのではなかったかと感じました。せっかくイベント本番の流れを壊して、テレビ放送ならではの表現を目指そうという意思があったのだとしたら・・・。
イベント当日は冒頭とラストだった、はっぴいえんどの演奏は番組ラストに集約されていました。「驟雨の街」はカットされちゃったけれど、「夏なんです」「花いちもんめ」、佐野元春をVoに招いた「はいからはくち」(ここまでがイベント時は冒頭に演奏されました)、そしてラストの出演者総出の「風をあつめて」。
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なんだかんだ言いながら、ライブで体感する迫力ももちろん良かったのだけれど、歌を前面に歌詞がはっきりわかるバランスが取られたテレビ放送もまたよろし。大いに堪能させていただきました。