SMiLEについてもう少し
冷静な頭で書こうと思います。
ブライアン・ウィルソンの「SMiLE」を相変わらず何度も何度も聴いています。
完成楽曲、未完成楽曲含め、ほとんどのパーツはビーチボーイズのオリジナルアルバムの中や、ブートで耳にしていたものでした。
そこに若干のメロが追加され、30数年の時を経て、2004年の今、ひとつのアルバムとしてまとめられたわけです。
これまでどこか陰鬱なイメージがあった「SMiLE」でした。
しかしこうしてパーツの点と点が結ばれたことで、ユーモアというか楽しさというか明るさというか、非常に「ポップ」な感覚が全面に出てきているのが、不思議で仕方がありません。パーツはほとんど同じなのに・・・。
ブライアンとヴァンダイクが当初狙っていた「古き良きアメリカの風景」というのが何となく理解できました。
「Cabin Essence」を聴いていると広大なとうもろこし畑を低空飛行している気分になります。
いやぁ楽しい、素晴らしい。そして、どうしてもたまらない気持ちになってしまいます。
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「これは30数年前にブライアンが作ろうとしていたSMiLEとは違うのだ」
という意見も、云いたい気持ちもわかります。
でも、私はこれが答えなのだと思います。
ブライアンは、30数年前には完成できなかったのです。
で、2004年にブライアンがソロ名義で完成させたこれが「SMiLE」なのです。
「もしも30数年前に完成させていたら・・・」
という議論はこれが出た以上もういらないと私は思ってます。
別にブライアンの苦悩の物語や気狂い伝説を知った者だけのための「SMiLE」じゃないのです。
こうして「ポップミュージック」として目の前に「SMiLE」がある。
この事実がうれしいではありませんか。
そして私は相も変わらず何度も何度も聴き続けてます。
いやぁ楽しい、素晴らしい。そして、どうしてもたまらない気持ちになってしまいます。
さぁて、さてさて!今週末、いよいよ第4回ロック裁判です。
都内生ブランは4ヶ月ぶり、で気合い充分、演奏充実。
何卒、何卒、宜しくお願いいたします。
http://www.tonreco.com/live.HTM”