浜遁対談:The Explorers Clubとビーチ・ボーイズとSMiLE
浜尾六郎——しかし、ホントThe Explorers Clubはたまらんな。今日1日で彼らのアルバム「Freedom Wind」を何度リピートしたかわからんよ。
仇遁——確かに、良いです、良いバンドですよ。でもこのアルバム出たのって2008年ですよ?ビーチ・ボーイズ、ブライアンマニアやソフトロック好きはとっくに彼らのことを認識してますって。
浜尾六郎——何を今さら騒いどるってか? お前は3年遅れてるんだよってか? うるさい!いいんだよ。「あ、これ『Friends』に入ってそう。」とか「これってマイクが『Sunflower』でメインボーカル取ってる感じ」とか「うわー、もうこれ1964〜65年のブライアン流「ウォール・オブ・サウンド」!」とか楽しくて仕方がないんだよ。
仇遁——彼らも来年早々に向けてニューアルバムリリースを控えて、先行シングル「The Californian Suite」のMP3を米国Amazon MP3でフリーで配布したりと慌ただしくしてますし、このタイミングで耳にしたというのも、さもありなんということではあります。良い出会いでしたね。
浜尾六郎——ビーチ・ボーイズの「SMiLE」も正式リリースされるという世の中だしな。もう何が起こっても驚かんわ。
仇遁——「SMiLE」といえばもう「公式ブートでお祭りだ!」ってな雰囲気ですね。このサイト見て下さいよ。CDボックスとTシャツとセット、ポスターとセットはまだわかるとしても「サーフボードとセットで5999ドル!10セット限定」っておふざけにもほどがあるっていうか・・・・。
浜尾六郎——私は、ちょっとお手頃699ドルの100セット限定「SMiLE LIGHT UP Box Set」にヤラレタね。「SMiLE」のジャケのお店が箱になってて、スイッチ入れると灯りがついちゃうんだってさ。
仇遁——浜尾さん!ダメです。サーフボードセットの5999ドルとの比較で金銭感覚おかしくなってます!
しかし、ブライアンが「SMiLE」ジャケの箱を持って「LIGHT UP Box Set買ってね〜」とやってるのを見てると、この数十年の先達から脈々と受け継がれて来た「SMiLE」幻想、「SMiLE」研究ってのはなんだったんだって気になりませんか?
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浜尾六郎——当然、2004年にブライアンがソロでリリースした「SMiLE」がベースとなるんだろうしな。
でもいいんだよ、これで。だって1967年にリリースされたはずの「SMiLE」はどうしたってないんだから。永遠にかなわない答え合わせのヒントがまたブライアンから授けられたってことなんだよ。
仇遁——そして、また我々は「もし、あの時に『SMiLE』が完成していたなら・・・・。」とまた答えのない泥沼にハマって行くと。
浜尾六郎——いや、「そういう内向きなことはもうやめなさい!」ってことでサーフボード付けたり、箱に電気付けたりするんじゃないのか?
だって数年前まであんなに自分から遠ざけてた「SMiLE」を「LIGHT UP Box Set買ってね〜」までコマーシャルしちゃうんだぜ?ブライアンが。我々も成長しなさいってことなんだよ。
仇遁——マイクやアルが金に困って今回のリリースをブライアンにそそのかしたって見方もあるみたいですが。
浜尾六郎——いや、「そういう穿った見方はもうやめなさい!」ってことでサーフボード付けたり、箱に電気付けたりするんだよ。
とりあえず祭りだ、買おう、「SMiLE LIGHT UP Box Set」を!
仇遁——は、浜尾さん!