雑記
「おっと、何だか調子がおかしいぞ」
と感じた時に、自分を平常心にまで引っ張り上げたり、足元の確認をさせてくれる本がいくつかあります。
ぱっと浮かぶのは藤子不二雄「まんが道」だったり矢沢の「成り上がり」だったり。
で、そんな一冊としてしばらく忘れていたのが糸井重里「ほぼ日刊イトイ新聞の本」でありました。
90年代半ば。インターネットでホームページを持つことで、誰でもが自分自身がやりたいように情報を発信出来るメディアを持つことが出来るらしい。しかもそれは日本国内だけでなくて、世界にも発することが出来るらしいではありませんか。
そんな事実にいても立ってもいられなくなった文系人間が、ひたすらとりつかれたようにつき動かされてしまった様は、私自身も決して忘れてはいけないことだと思っています。
「インターネットで情報発信?音源配信?へ~。マニアックだね~」
そんな反応を何度も受けたことを覚えています。
マニアでもなんでもなくて、いや、だってさ、貴方の音楽は放っておいても、誰かさんが普及、宣伝活動に尽力してくれるみたいだけど、こちとらそんなコネもないわけで、でさ、今ここにこんなメディアが普及しつつあって、私何ぞの一個人でも関われるとあっては、マニアックと言われようがなんだろうが、「今、自分が伝えたいことをインターネットで伝えるには何が必要か」を勉強するなんて、ホントたいした苦労なんてことありませんでした。
日々更新がしたくて、毎日寝る時間が惜しくて、毎日寝不足で、でも毎日ワクワク感に満ちていたそんな日々の気持ちを甦らせてくれる一冊です。
なんだかわからないけど、付き動かされる自分を思い出すとともにそんな機会を見逃さないアンテナを腐らしてはいかんと肝に銘じる今日この頃でありました。
乱文失礼、再来週の土曜日は池袋でお会いさせて下さい。http://www.tonreco.com/live.HTM