The World of TONSEi RECORDS−ブラン公式サイト−



【頭脳パンと探偵小説】
寄稿/利根川乱肥(Ranpi Tonegawa)

・・・頭脳パン。

・頭脳パンとは小麦粉100g中ビタミンB1を170ガンマー以上含有した頭脳粉で作られたパンです。

・小麦ビタミンB1があたまをよくするとは「頭のよくなる本」の著者、慶大教授の林髞(たかし)博士の学説です。

・頭脳パンはこの学説に基いて作られております。

・頭脳パンを毎日食べてよく勉強して優秀な成績をあげて下さい。



という能書きと件の大学教授らしき珍妙なキャラクターが描かれたパッケージの菓子パンをご存じの方は多いだろう。

私も上京したての18の頃、大学の売店で、そのとても美味しそうには見えないごつごつとした姿(上記パッケージよりもみすぼらしいものだったと記憶する)、怪しげなパッケージを初めて目にし、思わず引き寄せられずにはいられなかった。

・・・頭脳パン。何という響きだ。しかも頭の良くなるパン。ドラえもんかSFか。

事実、頭脳パンがトラウマのごとく脳裏に焼き付いている者は少なくないようで、頭脳パン研究のホームページも立ち上がっている。

ところで、ここまで書いてきて何だが、私は頭脳パンの味や、本当に頭が良くなるのかなどということにはほとんど興味を抱いていない。そういったことは上記サイトに任せておけばよい。では、一体何故この文章を書いているのか。

問題にしたいのはただ一点、頭脳パンの能書きの第2項目に挙げられている「林髞(たかし)博士」、その人である。彼は一体何者なのか。受験戦争激化の著しい60年代に登場した狂気の科学者か。それとも救世主か。

私は現在に至るまで一度として頭脳パンを食したことがない。だが、実は食せずしてその背景に込められていた思想に、私はどっぷりと浸かっていたのである。
ああ、何故、何故に私はその事実に気付かなかったのか。

先日、何とはなしに一冊の本を購入した。

「ホームページ秘宝館」泉麻人(文芸春秋)

週刊文春に連載された牛研究や痔研究、バーチャル八百屋などのB級サイトに関するエッセイ集である。

半分暇つぶしのつもりでページをめくっていった。私自身、この本に何か得るものを期待していなかったし、実際私にこういったB級サイト・ネットサーフィンの趣味は無い。

この本の中で『「頭脳パン」の研究者たち』(P102)という項があり、上記頭脳パン研究サイトが取り上げられていた。「ふふっ。頭脳パンか」と私は何とはなし、本当に何とはなしに記事を読み進めていた。

だがそこで、私は思わぬ記述にぶつかることになった。

「この方(林髞)は”木々高太郎”の名で推理小説も発表していた才人らしい」

私は思わず声をあげそうになってしまった。
「らしい」なんてものではない。木々高太郎こそ昭和初期に小栗虫太郎、海野十三らと華々しく探偵小説界に登場し、「網膜脈視症」「睡り人形」「就眠儀式」など精神分析や深層心理をとりあげた傑作を次々と発表し、時に「探偵小説芸術論」を提唱、探偵小説界に一大論争を巻き起こし、またその実作として「人生の阿呆」で昭和12年に直木賞も受賞した偉大なる作家である。私自身、学生時代に彼の作品を耽読し、探偵小説作家としては乱歩に次ぐ評価を下しているのである。

彼のプロフィールなどから本名が林髞であること、慶応大学で医学教授をしていたことは目にしていたはずである。そしてまた、頭脳パンのパッケージにははっきりと林髞の名が記されている。
なのに何故、何故に私はこの事実に気付かなかったのか。
・・・不覚。一生の不覚である。

・・・落ち込んでばかりもいられない。気を取り直し、木々高太郎の年譜を改めて広げてみる。(以下 「日本探偵小説全集7・木々高太郎集」(創元推理文庫)より)
木々高太郎は、大正13年に慶応大学医学部を卒業、同年4月に加藤元一博士の下、同学部生理学教室助手となる。昭和2年に医学部講師、昭和4年には助教授となり昭和7年には外国留学生としてヨーロッパへ。あのパブロフ博士に就き条件反射学の研究に従事している。
医学のエリートコースを歩んでいると云っても過言ではない。

昭和8年に帰国。日本大学専門学部歯科講師となる。翌年、海野十三に探偵小説を書くことを勧められ、雑誌「新青年」に「網膜脈視症」を発表、作家木々高太郎がここからスタートする。

以下、年譜は木々の作家としての活躍、慶応大学教授就任等、医学人としての活躍を追っているのだが、著書に木々が本名の林髞名義で執筆したという「頭のよくなる本」は掲載されていないし、「頭脳パン」はおろか「頭脳粉」、「小麦粉」の文字すら出てこない。

医学人としての木々が生理学の研究に身を捧げ、「あたまの良くなる小麦粉」として「頭脳粉」に関する学説を提唱したことは想像できる。だがそれは一体いつ時期のことなのか、何故木々の年譜にはその事実が外されているのか。ひょっとしたらそもそも林博士と木々は別の人物なのか。謎はさらに深まった。

そのヒントは彼の著作の中にあるのだろうか。
狂気の博士が人間の知能指数を無限に増大させる粉薬を発明し、自らそれを服用することで世界征服を目論む・・・などという話を書いてくれていると有り難いのだが、残念ながらその辺は香山滋や海野十三の専門だろう。
粉、もしくは薬では「睡り人形」に不眠症治療のための薬で永久に醒めざる眠りに就いてしまうという話が出ては来るが、頭脳粉を連想させるものは全く見当たらなかった。

・・・・私は行き詰まってしまった。
部屋に閉じこもってばかりもいられない。私の部屋から検索できる資料には限りがある。

インターネットの普及は、部屋に図書館を持つ感覚を我々にもたらしたが、それは飽くまで錯覚に過ぎない。世界中のサーバーにアップされいてる情報は個人個人の自発的な活動により発せられたもので、自分が必要としている情報を誰かがサーバー上に発表しているとは限らない。今週の公開映画の情報は調べられても、歴史が20年ほどのインターネット図書館ではいつでも知りたいことを知るには限界があると云わざるを得ない。
私は「インターネットは雑誌である」という思いを改めて実感した。しかも、極めてミニコミに近い雑誌であると。
事実、林髞、木々高太郎について教えてくれるサイトは無かった。では誰がやる?
・・・・・私しかいない。

私は国会図書館へ出掛けた。
1948年から現在までの蔵書データベースで「林髞」の著書を検索。以下件数を記す。

期間 林著作
遡及版(1948〜1968) 71件 25件
遡及版(1968〜1983) 4件 27件
最新版(1984〜1991) 2件 11件
最新版(1992〜1996) 0件
最新版(1997〜1997.3) 0件
合計 97件
※「他」は木々高太郎著作、同姓同名者著作

・・・驚いた。恐るべき数である。いやはや単なる私の無知だったのだろうか。前述「頭のよくなる本」(光文社/1960年)はもちろん「おとこ大学−男の魅力はこうして作られる」(雪華社/1961年)、「頭の良い子に育てる本」(金剛出版/1967年)、「頭をつかう人の食事」(婦人画報社/1961年)等々の教養書から「感覚生理学」(文宜社/1948年)、「最新生理学(再版)」(富山房/1948年)、「現代心理学序説」(横山松三郎共著/明治書院/1949年)等の専門書まで。「学生生理学」(評論社/1950年)に至っては「生理学」と書名を変えつつ4回も改訂版が出されている。

また共著である「未亡人」(要書房/1953年)では「未亡人の実態/篠崎信男」、「未亡人の心理/堀秀彦」、「社会的に見た未亡人/福田昌子」とともに林は「未亡人の心理」という論文を寄せている。まあ、色々と社会的背景が異なるのだろうが、何だか「未亡人は日陰の存在として生きろ」と云われているようで、現代にこんな本が出版されたら婦人団体やらから袋叩きに合いそうである。

今でこそテレビなどのマスコミに大学教授が登場することは当たり前のことであるが、彼等はテレビなどの中では偉そうな顔をしているが、大学内では大した評価を得られていないことが多い。たが林はどうだろう。半ばエンターテイメント教養と云ってよいような著作を出し、お茶の間に進出する大学教授を行うかたわら、それと並ぶ数の専門書も執筆している。それでも学者としての権威を失っていないことは「現代生理学」(河出書房/1955年)、「家族制度全集」(河出書房/1937〜1938年)、等の専門全集の中で乾孝を筆頭に著名な執筆陣と名を連ねていることから想像できる。

林髞は偉大なる生理学者であると同時に、一般大衆の知的好奇心を刺激するお茶の間学者の走りでもあり、また木々名義で探偵小説の名作を発表するマルチ学者であった。

また、著作を丁寧に眺めていくと、「北里と野口」(新日本少年少女選書/湘南書房/1947年)、「私たちのからだ」(日本少年少女文庫/国土社)等の子供向けの著作物がいくつか見つけられる。
これは1938年から務めていた(財)科学知識普及会(現・日本科学協会)評議員の活動の一環であろうか。
ちなみに林は、同じく評議員であった海野十三に勧められて木々名義でのデビュー作「網膜脈視症」を雑誌「新青年」を書いた。多才故の運命の出会いであった。

つまり彼は学者としての専門領域の著作を本名の林名義で、探偵小説は木々名義で書き分けていたのだった。・・・実にまとまりの良い結論である。だが、そうはいかなかった。
共著の「新芸術家講座」(文体社/1949年)の第一巻には、なんと林名義で「推理小説の構成」という論文が寄せられている。生理学者の林が探偵小説作家の木々の領域を侵してしまっているのである。

また、「推理小説入門 ―― 一度は書いてみたい人のために」(出版社メモ忘れ/1960年)では著者名に林髞の名が、共編者に有馬頼義と並んでなんと木々高太郎の名があるではないか。
何が何だかわからなくなってしまった。

かつて大滝詠一が、大瀧詠一 (プロデューサー、ソングライター)、多羅尾伴内(アレンジャー)、笛吹銅次(ミキサー)と変名を使いながら己を多重人格化することで理想の音楽を作り上げようと試みた。
片や生理学者、片や探偵小説作家。林が求めていた理想とは一体・・・。

この時点で私の当初の目的は達成された。頭脳パンの発案者とされている林慶応大学教授が、私が愛して止まない探偵小説作家、木々高太郎と同一人物であること。そしてその事実をひとりでも多くの人々に伝えたいということ・・・・。

だが私は林髞という人物を探るにつれて、生理学者の偉大なる肩書きを持つ彼が、何故に「頭脳パン」などという奇妙な食品と関わりを持ったのかということに大いなる関心を抱いた。
「そんなことは頭脳パンホームページに任せておけばよい」などと一度は暴言を吐いてしまったが、この謎を解き明かすこともまた、タイトルの「頭脳パンと探偵小説」からは外れてはいまい。



林が偉大なる生理学者でもあったという事実はわかった。では彼は一体どのような学説を唱えていたのだろうか。
頭脳パンの能書きにある「小麦ビタミンB1があたまをよくする」という説はやはり件の「頭のよくなる本」(光文社/1960年)に詳しい。
大脳のために必要な物質は主に蛋白質であり、いくつかの酵素が働き大脳の活動を活性化させる物質を作り出す。その酵素を作用させるのが補酵素と呼ばれるもので、大脳内の反応における補酵素がビタミンB1、B12であるとのこと。だから頭を働かせるためには牛肉、豚肉等の動物性蛋白質、大豆等の植物性蛋白質を必要量以上(体重60キロの人は一日66グラム位とるべし、とのこと)にとり、反応を活発化させるため補酵素であるビタミンB1、B12も多く取るべきである。
以上、要約だが、これが林のビタミンB1について述べた学説である。さらに第4章「効果ある勉強・記憶法」の中ではたくさんの睡眠の必要性とともに次のように述べている。
「第二は栄養です。試験の二ヶ月ぐらい前から、白米はやめるべきです。そしてパンにする。白米にはビタミン類は少しもはいっていませんが、パンには、かなりはいっています。」(113ページ)

パンの原料は小麦粉。小麦粉の主成分のひとつは蛋白質。これは林の説の第1条件をクリアする。でそれにかなり含まれるというビタミンはきっとビタミンB1に違いない。
次に私は、小麦粉の主成分について調べてみた。
Q5.小麦粉の成分について教えて下さい。

小麦粉には炭水化物、蛋白質、脂肪、ミネラル、植物繊維が主な成分です。
この他にビタミンEも含まれています。
あれ?
「そのうえできれば少しビタミンを加えることです。それにはビタミンB1、B6、B12、それに少しパトテン酸があった方がよいでしょう。これは食物からとろうとしないで、薬局さんと相談して、選んで買っておいて、毎日飲むことです。」(113〜114ページ)
あれあれ?
つまりパンではビタミンB1はとれないということか。林自身、ビタミンB1は薬局で買えとのたまっているではないか。・・・あ、わかった。それで林は云うのだろう
そこで今回私は、ビタミンB1を多く含ませた小麦粉、題して頭脳粉を開発いたしました。みなさん、これで作ったパン、頭脳パンを食べて下さい。蛋白質とビタミンB1を多く含む頭脳パンで受験戦争を乗り切りましょう!!

・・・・しかし読めども読めども出てこない。飽くまで林はパン食とビタミンB類の薬による摂取しか説いていない。

では、そもそもビタミンB1とはいかなる栄養素なのだろうか。いくつかの文献をあたってみた。

生理作用
欠乏症
供給源
◆炭水化物の代謝を助け、体内エネルギーを生み出す
◆神経伝達機能を向上させ、精神状態を良好にする
◆抗精神炎症作用
◆脚気◆多発性神経炎◆心臓肥大
◆疲労◆様々な精神障害、記憶力の鈍化
◆食欲不振、吐き気、便秘
ビール酵母、胚芽、豚肉、
うなぎ、ブラジルナッツ、
ピーナッツ、豆腐、牛乳
「気持ちいいクスリ(59ページ/主要ビタミン&ミネラル・リスト)」(1993/JICC出版局)

<事実>
水溶性である。B群の他のビタミンと同様、余分に摂取された分は体内に貯蔵されず、すべて排泄される。したがって、毎日補充する必要がある。(中略)
”精神的ビタミン”として知られている。それは、ビタミンB1が神経系と精神状態によい影響をもたらすからだ。
軽い利尿効果がある。

<あなたに何をしてくれるか>
成長を促進する。
消化、とくに炭水化物の消化を助ける。
あなたの精神状態を改善してくれる。
神経系、筋肉、心臓の機能を正常に保つ。
飛行機酔い、船酔いを防ぐ。
歯の手術を受けたあとの痛みを和らげる。
帯状疱疹の治療を助ける。

<たくさん含んでいる自然の食品>
ビール酵母、米ぬか、無精製の穀類、小麦粉全粒粉、オーツ麦(オート)、ピーナッツ、内臓、豚肉、ほとんどの野菜、ふすま、ミルク。
「改訂新版 ビタミン・バイブル/アールミンデル」(51〜52ページ/1993年/小学館)


また、前述の「気持ちいいクスリ」の「タイプ別ビタミン剤カタログ41」(60ページ〜)でビタミンB1含有量の多い商品を挙げてみる。
商品名
製造会社
キャッチフレーズ
ビタミンB1含有量
ホミロスS 資生堂 肉体疲労時の栄
養補給に
54.6
アリナミンA 武田薬品工業 疲れた自分を、
ほめてあげたい
50.0
新ハイベストン 田辺製薬 肩こり・腰痛・
神経痛の緩和
100.0
ビタミノール25 大正製薬 肉体疲労時、筋
肉痛、眼精疲労に
100.0
ベリックスA錠 塩野義製薬 のむ肩こり薬・
肩凝りの悪循環
を断つ
50.0
※各種成分の数字は一回の服用に含まれる成分量。単位はとくにことわりのない場合はミリグラム。

どうも違う。「頭のよくなる」というよりは「元気がよくなる」という感じである。
林の「頭のよくなる」理論とは「睡眠と食事による蛋白質、ビタミンB1をたくさん摂り、元気良く勉強しましょう」という話なのか。もし林が本当に頭脳粉、そして頭脳パンの開発に関わっているのだとしたら、何だか「広告に偽りあり」ではなかろうか。

まあ良い。「頭のよくなる本」の出版からはもう既に30年以上も経っているし、林の理論の真意を確かめること、それ自体は私の目的とするところではない。林の蛋白質とビタミンB1摂取が大脳活動を活性化させるという理論に基づいたパンが存在し、その開発に林自身が果たして本当に関わったのか、問題はこの1点だ。

もう一度、頭脳パンのパッケージに書かれた能書きを読み直してみる。
・頭脳パンとは小麦粉100g中ビタミンB1を170ガンマー以上含有した頭脳粉で作られたパンです。

・小麦ビタミンB1があたまをよくするとは「頭のよくなる本」の著者、慶大教授の林髞(たかし)博士の学説です。

・頭脳パンはこの学説に基いて作られております。

・頭脳パンを毎日食べてよく勉強して優秀な成績をあげて下さい。
私はここでひとつの疑いの念を抱いた。
一見、林自身が頭脳パンを開発したように読めるが、読みようによっては林の「頭のよくなる本」に想を得て、第三者が頭脳パンを思いつき、林自身の許可を得てか得ずにか、パッケージに林の名を記載したとも受け取れないだろうか。林は単に名前を利用されただけだったのか。

雑誌の健康食品などの通信販売広告に掲載される大学教授や芸能人の推薦の言葉が、実際は全く別の件に対するコメントを流用しているだけだったという話を何かで読んだことがある。
もし、林も頭脳パンという珍妙なパンに説得力を持たせるために名前を利用されただけなのだとしたら・・・。

何としても事の真相を明らかにせねばならない。
私は改めて非公認頭脳パン同盟のホームページをあたってみた。
そこには作者である小林氏の頭脳パンとの出会い、現在数社から多数発売されている頭脳パンの商品解説、またその販売店などが記されていた。私はひとつひとつリンクをたどり、小さな記事をも見逃すまいと目を凝らした。

「謎に関する追記情報」のコーナーには、全国から寄せられた頭脳パン研究者たちの論文が寄せられている。たかが菓子パンにただならぬ熱意を注ぐものが、決して数少ないわけではないことに安心感を抱いた。

とその時、私はそこで思いがけぬ記述にぶつかることになった。
・藤岡康さんの「頭脳パンと私」に重要な情報が!!
(中略)
頭脳パンの名称は林教授が直々に名付けたもの
――――本当か!?
長期に渡る取材の中、頭脳パンと林の関係に一種の疑念を抱き始めていた私は、つかみかけていた結論を覆された悔しさと、本当のことがわかるかもしれないという喜びに混乱状態となった。

飛ぶしかない。
私は、そこからはられていた藤岡氏のホームページへのリンクをたどった。だが・・・
Not Found
ああ、何故に、何故に私の行く手を遮ろうとするのか。私は知ってはいけないことを知ろうとしているのだろうか。
もしや、知ってはいけない頭脳パンの秘密を暴露した藤岡氏はホームページもろとも公認頭脳パン連盟によって消されてしまったのではないか。その秘密を知ろうとしている私自身も、近い将来に殺られてしまうのか。

私は身の危険を感じつつ、非公認頭脳パン連盟の小林氏にメールを送った。
(略)ところで、藤岡康さんの「頭脳パンと私」を読むことは出来ませんでしょうか。
リンクをたどったところnot foundでした。
内容について触れている箇所で、    
頭脳パンの名称は頭脳パン考案者の林教授が直々に名付けたもの。
という記述がございますが、本当にそうなのでしょうか。

頭脳パンの開発に林がどれだけ関わったのか、単に学説が利用されただけな のか、ここが引っかかるのです。
よろしくお願いいたします。
(以上、97年頃筆)

いやいやところで笑いました。こんなんあったんですね、頭脳ガムですよ、頭脳ガム。これ1963年の漫画サンデーの広告なのですが、
ちゃんとコピーに「慶応大学医学部林先生ご指導」の文字も。

手広くやってたんすねぇ。(追記2002.10.7)

 

{content2}

Copyright (C) TONSEi RECORDS. All rights reserved.  since 96.9.23.