ホリーズ「Butterfly」「Evolution」
平田氏 ところで代表の好きなアルバムは?
代表  私がパッと浮かぶのはホリーズの「Butterfly」「Evolution」だったりします。
平田氏 なるほど。ビーチボーイズフリークならではの回答って感じがしますが。
代表  そうなんですか?
平田氏 コーラスワークということで。
平田氏 安直ですが。
代表  そっか。コンセプトアルバムとしては「バタフライ」の方が良くできていると思うのだけど、どちらもポップソングとしての粒は揃ってます。
平田氏 あれらは割と最近になって再評価されだしましたね。VANDA誌の興隆とともに。
代表  そうですな。これもまた「バスストップ」のイメージがでかすぎたと・・・。
平田氏 「バスストップ」はカラオケで歌います。
代表  ははは。

バーズ初期はベスト盤で
代表  バーズの「名うて」なんかはいかがです??
平田氏 聴いたのはかなり前なんで詳しくは忘れてしまいましたが、代表はバーズではこの辺がお好きなのですか?
代表  個人的にはバーズではこれがフェイバリットですな。
平田氏 なるほど。確かに渋いですしね。
代表  バーズの「ペパー」はコレだと思います。
平田氏 エイト・マイルス・ハイ あたりは 「リボルバー」ですね。
代表  サイケ度から云えば確かに「5th Dimension」が上かな。
平田氏 初期バーズのアルバムって、曲の善し悪しが激しいですよね。アルバムで聴けるのは中期以降ですよね。
代表  そうかもねぇ。初期はベスト盤でって感じですか。
平田氏 それで事が済むのではないかと(笑)初期のやつはベスト盤残して売ってしまいました。
代表  ははは。

ペパー、ザッパパクリ説とトータル性
平田氏 ところで、気になることが。ペパーはザッパのフリークアウトのパクリだという説があるのですが、如何。
この説は地元のレコード屋のザッパマニアの一楽氏が言ってたことなんです。後にザッパは報復にペパーのジャケットのパロディーをしてますしね。
代表  「金のためにやってる」云々ってやつでしたね。これって67年でしょ。
平田氏 確かフリークアウトは66年ですよね。
平田氏 でも、フリークアウトにトータル性はあるのでしょうか?
代表  ザッパとジョンはかなり親交が深かったみたいだけど。
平田氏 それは知りませんでした。
代表  トータル性という意味ではペパーもどうなのかはちと疑問です。
代表  出来たアルバムに「これはコンセプトアルバムです」と云っただけって節もある。
平田氏 無理矢理、ロンリーハーツクラブバンドでまとめたって感じもしますよね。
代表  うん。最初と「リブリーズ」があったから納得できるようなもので。
平田氏 全く同感です。
平田氏 でもよくあんなにいい曲が揃ったものですね。ルーシー・イン・ザ・スカイ・・・・・のL・S・Dにはうならされたものでした。
代表  本人は否定してるけどホントはどうなんだか。

サイケとトータル性
代表  話が矛盾してるみたいだけど、サイケとトータル性て相容れないものじゃありません?
平田氏 僕は、3分サイケソングに多大な魅力を感じています。ペパーの場合はトータルというのは単なるアイデアでしかないのでは。結局曲が良いから名盤なのだと思います。
代表  それはもちろん。ペパーはたまたま良い曲が集まってそれに意味づけをしたと・・・。
平田氏 サイケ=トータルのイメージは音楽史にあくまでもペパーの影響が強烈にあるからなのでは。それと、ペパーフォロワーのせいと。
代表  コンセプトありきで成功したのはフーの「トミー」位なのかな。ポップバンドとしては。
代表  あとキンクスの一連の作品か。売れなかったみたいだけど。
平田氏 あれは舞台用だったんですよね。
代表  そです。
平田氏 ロックオペラでしたっけ。
代表  そう。
平田氏 でも、曲としても粒ぞろいですよね。
代表  うん。でもサイケのという時代の気分から出たコンセプトアルバムって考えがオペラに行き着いたってのは何となく面白い。

プログレ、ハードロック、ロックヒーロー
平田氏 フーでいえば、ハードロックへの過度期でしたしね。後に〈トータル性〉が結実したのでしょうね。
代表  一方でクリムゾン1stみたいな形でプログレロックの方向性を築いた。
平田氏 そうですね。イギリスサイケバンドってハードロック志向とプログレ志向になりますよね。
代表  ハードロック志向ではどんなものが?
平田氏 明確に言えば、60年代イギリスバンドがサイケを経た後にどうなるかってことなんですが。
代表  うん。そういった意味ではプリティシングスもいい例ですな。
平田氏 さっきのフーはそうですし、ヤードバーズもそうでしょう。あと、スティーブマリオットも、ピーターフランプトンも。
平田氏 ちょっとサイケ時代でも硬派だったバンドはそうなっていくような気がします。フロイドが軟派ってわけではないですが(笑)
上手いギタリストがハードロックに走ったのではないかと。例外は多いですがね。
代表  これまた面白いテーマで・・・サイケポップバンドは下手であるべきってのがなんとなくあります。
平田氏 それはあると思います。下手な方がスリリングですしね。
平田氏 B級サイケ・ガレージバンドってのは本当に危ないです。
代表  曲のアイデアがあって、それを何とか表現しよう、でも上手く弾けない。そんで出てきたものがスリリングだったりする。
平田氏 アイデア先行の時代だったんですね。66〜70くらいは。
代表  でも曲自体が良いものじゃなきゃ仕方なし。
代表  そのバランスが難しい。
平田氏 そうですね。
平田氏 いいサイケ曲ってのはポップソングとしても絶品だと思います。
代表  上手く弾けるヤツがハードロック行ったり、プログレになったりってことなんかな。
平田氏 そうなんでしょうね。
代表  ビートルズだって一人一人が優れたミュージシャンかっていったらそうでもないわけで。曲に盛り込んだアイデアが絶品だったってことでしょう。
平田氏 本当に、個々のミュージシャンがクローズアップされ出すのは70年代以降の現象ではないかと。
平田氏 60年代はそれらが出世していく混沌とした時代だったのでは。
代表  うん。フロイドも一応プログレに分類されているけど。別に演奏者としてはたいしたことはない。
平田氏 60年代はバンドの時代。70年代はアーチストの時代ってことになりませんか?
平田氏 70年代以降に活躍するアーチストは皆、60年代にはパッとしないメンバーを引き連れたバンドから出てきてますしね。
代表  確かに。60年代も3大ギタリストってのがあったけど。70年代はその辺がより顕著になった感じはありますな。
平田氏 そうですよね。ロックヒーローの誕生は70年代ってことですね。
代表  それがよかったんか悪かったんかはわかんないけど(笑)
平田氏 僕は悪かったのではないかと。オヤジロックファンを形成しちゃいましたからね(笑)。
代表  それは例えば?
平田氏 和田誠!
代表  ???
平田氏 話が面白くない(笑)
代表  ???
平田氏 もしかして関西ローカルネタかも。
代表  わかんないっす(笑)
平田氏 是非、KBS京都TVをご覧ください。
代表  見れないって(笑)!!
(98.10.17.)


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