Brian Wilson/I Just Wasn't Made For These Time
(MCAD-11270)

浜尾 六郎


この邦題「駄目な僕」ってなんとかならんのかい。

ドン・ウォズが作ったブライアンのドキュメンタリー映画のサントラ。
全曲BB5やソロアルバムの楽曲のセルフカバーで新曲は全くなし。
娘達がコーラスに参加したりとかつて精神に障害を来すほど執拗に音にこだわり作り上げた楽曲群を肩の力を抜いてサラッと唄ってみたという趣。

これを素晴らしいと繰り返し繰り返し聴きうっとりしている自分、「ブライアンは優れたサウンドクリエーターである以前に最高のソングライターであるということを再認識」と結論づけることは簡単。うん、とてもきれいに文章がまとまる、・・・・・・・いや、ちと待てよ。

これってとっくに全盛期を過ぎて舌が回らなくなった落語家に「あのろれつの感じが味なんだよ」って云ってるバカオヤジと一緒なんじゃねぇか。・・・・確かに初めてこのアルバムを聴いた時、「何か声がREMのマイケルなんとかみてぇだな」と笑った自分が居たな。
いやいや一度で「素晴らしい」と思えるアルバムほど飽きは早いわけで、こうして繰り返し繰り返し聴いている自分にウソはないはず。
そう、良いアルバム。間違いない。

ああああああああ、いいやいいや。落語オヤジで結構結構。
くやしかったらBB5をきちんと聴いてここまでおいで。



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