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「大瀧詠一」50周年盤『乗合馬車 (Omnibus)』所感 | 遁生レコードの世界
大滝詠一の1st「大瀧詠一」の50周年盤が『乗合馬車 (Omnibus)』のタイトルで2枚組にてリリースされました。 今回のタイトルにも表れているように、当初このアルバムを6枚のシングルを集めたものとしたかったという大滝さんの意思を受けてか、「恋の汽車ポッポ第二部」が3曲目に繰り上がっていたり、シングル曲「空飛ぶくじら」が入っていたりする。 手元にある1995年ソニー盤(Yoo-Loo OOCO 1)も、まず各種シングル曲、シングルバージョンを収録し、そののち本編へ、ラストの「いかすぜ!この恋」はラジカセ再生のようなエフェクトの掛かっていないバージョンで終わる。 (これは今回の『乗合馬車 (Omnibus)』も踏襲。なじみ深い「カセット・バージョン」はボーナスで収録。) このアルバムの曲順を定まらなくさせる大滝さんの意志を感じます。 またなんだかつかみどころがつかみきれず、どこかはぐらかされたような、またまた大滝さんからのなぞなぞをいただいたよう。 音像は一皮むけたような新鮮さが楽しいです。 繰り返し繰り返し聴いています。